浦レポ by 浦和フットボール通信

清家貴子9試合連続ゴールを含む4得点で、さいたまダービーを圧勝【WE15節 大宮戦】

(Report by 河合貴子)

INACが敗れて、勝ち点7差の単独首位に

浦和の女の前に敵は無し!そう感じさせてくれたゲームであった。力の差を見せつけて2‐0と快勝した前節のノジマステラ相模原戦から中3日で挑んださいたまダービー大宮アルディージャVENTS戦は、前半で試合を決定づける4ゴールを決め、中2日で挑むアウェイ・マイナビ仙台戦に向けて主力の選手たちを途中交代させ、若手の選手たちに経験を積ますことができる痛快極まりない試合展開で4‐0で完封勝利を飾り優勝街道まっしぐらだ。

試合が動いたのは、手元の時計で開始ジャスト1分のことであった。遠藤優選手のスローインをゴールライン際で受けた塩越柚歩選手のマイナスのクロスに、島田芽衣選手がエリア内でDFを引き付けてファーサイドに走りこんだ伊藤美紀選手へ。「来るなって思っていた」と走りこんだ伊藤選手が、冷静にゴールへと流し込みあっさりと先制点を決めた。

スローインからのデザインされたゴールであった。浦和の共通意識がいかに高いか本当によくわかるゴールであった。

ホーム大宮の出鼻を挫く浦和の先制点で、浦女たちは攻勢を強めていった。ワンタッチ、ツータッチでポンポンとボールが回る。浦和の小気味の良いリズムのパスに、大宮のプレスはなかなか付いて来られない状態に陥ってしまった。前半に浦和が放ったシュートは、10本!しかも、大宮は1本もシュートを撃てない状況であった。

10分、栗島朱里選手からの楔のパスを受けた塩越選手がプレスを受けながらも清家貴子選手へと展開すると、大宮の意表を突く清家選手のヒールパスを受けた島田選手が豪快に右足を振り抜き追加点を奪った。

さらにその4分後、塩越選手のスルーパスに抜け出した島田選手が、こんどは右足のインサイドキックでフワリと浮かせた華麗なシュートが決まり3‐0。

そして、24分には清家選手がエリア内へと斜めに走り込み、塩越選手からパスをゴールに向かうボールコントロールで身体を反転させて放ったシュートがダメ押しの4点目となった。これで清家選手は、9試合連続ゴールと記録更新させた。

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