浦レポ by 浦和フットボール通信

清家、島田のゴールで完封勝利も見えた課題とは【WE第11節仙台戦】

(Report by 河合貴子)

3連勝で首位INACを追う

連覇を狙う三菱重工浦和レッズレディースは、主軸である安藤梢選手と猶本光選手が戦線離脱していようが、菅澤優衣香選手と高橋はな選手がベンチスタートだろうが盤石である。強風と雷雨の悪天候が予想される中で開催されたマイナビ仙台レディース戦を2‐0とホーム浦和駒場スタジアムでしっかりと完封勝利を収めて3連勝を飾り、勝ち点1差で首位に立つINAC神戸レオネッサに追従している。

助っ人の外国籍選手が所属する仙台には申し訳ないが、正直なところ力の差は歴然としていた。

「前半、相手をリスペクトし過ぎて積極性に欠け、点を取られてしまった」と口惜しそうに須藤監督は試合を振り返っていたが、試合開始から主導権を握ったのは浦和であった。

前半に浦和が放ったシュートは10本に対して、仙台はシュートまで持ち込めない状態だ。試合が動いたのは、11分。栗島朱里選手から右サイドの高い位置にポジショニングしていた遠藤優選手へクサビの縦パスが入ると、遠藤選手はDFを引き付けてカットインし斜めにエリア内へと走りこんできた清家貴子選手へ。清家選手が巧みにプレスに来た國武選手のタイミングをずらして豪快なシュートをゴール左上へと叩き込んだ。

さらに前半の終了間際の44分、センターサークル付近にまでポジションを下りてきていた伊藤美紀選手から飛ばしのパスを受けた清家選手がスペースへと走り込み入れたクロスのこぼれ球を塩越柚歩選手がボレーシュートを放つも枠を捉えることができなかった。しかし、シュートコースを変えるようにファーサイドから飛び込んできたのが島田芽衣選手であった。一瞬、仙台の守備陣はボールウォッチャーになり動きが止まった。若き浦和のストライカーが、ゴール前で見事な駆け引きから本領を発揮し2‐0で前半を折り返すことになった。

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