レッズレディースが女子版ACLプレ大会出場中 柴田華絵も「勝つことで浦和レッズの名前を世界に広められる」と意気込む
(Report by 河合貴子)
レッズレディースは女子版ACLプレ大会でタイに遠征中
三菱重工浦和レッズレディースは初のアジア女王を目指して、女子のACLプレ大会として開催されている「AFC Women’s Club Championship 2023 –Invitational Tournament」出場のためタイに乗り込み挑んでいる。11月2日に現地入りし、なでしこジャパン組も遠征先のウズベキスタンから合流し、3日にはチョンブリFC14‐16との練習試合を行って初戦であるインドのスリーゴラム・ケララFC戦に向けて万全な態勢を整えた。
大会開催を目前にして柴田華絵選手は「日本の代表としての出場できているので、責任をもってしっかりと闘いたい。勝つことで浦和レッズの名前を世界に広められる。不慣れなところを乗り越えて、私たちは強くなれる。この闘いを乗り越えてWEリーグで生かしていける」と目を輝かせていた。
タイの高温多湿の熱帯モンスーン気候の中で、中2日で3試合と過酷な状況下での試合だ。その上、対戦相手の情報も少なく、プレスに来るタイミングもボールを蹴る動作など日本の女子サッカーとは違う。
柴田選手は「本当に日本の選手たちとは違った闘い方をしてくると思う。受け身にならないようにしないといけない。イレギュラーのことが多くなると思う。メンタル的な部分やコンディションの部分も大きくなると思うので、しっかりとコントロールしていけたらと思う」と話した。浦女たちの新たな挑戦が始まった。
初戦となったケララFC戦では、力の差を見せつけて8‐0と圧巻の勝利を収めた。先制点を決めたのは柴田選手だ。遠藤優選手のゴールライン際からのマイナスのクロスをニアで猶本光選手がスルーしたところに柴田選手が思い切りよく右足を振り抜いた。開始、わずか2分の出来事であった。
主導権を握った浦和は、16分に前プレスからボールを奪い柴田選手の縦パスを収めた島田芽衣選手の落としにペナルティーアーク内から放った栗島朱里選手のシュートが決まり2‐0。38分には、水谷有希選手のクロスをエリア内中央で収めた島田選手が、相手のプレスを巧に交わして3点目を叩き出した。
前半から格の違いを見せつけ3‐0で折り返した浦和は、後半の立ち上がりの49分に清家貴子選手のクロスに合わせた伊藤美紀選手のヘディングシュートが決まり4‐0とさらにリードを広げた。
伊藤選手は「前半でサイドからのクロスが多かった。ゴール前に入っていって、横パスがくればというシーンが何本もあった。継続して入ろうと思っていた。クロスのタイミングに入りすぎていたので、意識してクロスが上がってきたところに合わせるとシフトチェンジした。修正して決められた」とニッコリと笑ってゴールシーンを振り返った。
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