浦レポ by 浦和フットボール通信

PK戦までやる可能性があった試合から中2日 残り10試合のスタート【轡田哲朗レッズプレビュー/湘南戦】

(Report by 轡田哲朗)

日程については試合前に「どうなんでしょうね」と

浦和レッズは8月25日に湘南ベルマーレとリーグ戦の25試合目を戦う。まだ8月で切羽詰まった感はないけれども、ちょうど残り10試合のスタート地点にいる。順位表を見れば上や下との勝ち点差は分かるが、今はそれを気にするよりも勝ち点を重ね続けること。名古屋グランパス戦のレビューでも記したように、中位から下位のクラブと戦う3試合を終えた後にどの位置にいられるかで変わってきそうだ。

そのような節目のゲームではあるものの、浦和は中2日で戦わなければならない。22日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24のプレーオフを埼玉スタジアムで戦って、もう25日に試合がある。プレーオフは120分の激闘の末にようやくPK戦でACL本戦への出場権を獲得するなんていう可能性があった試合なのにもかかわらず。後ろには土曜日と日曜日もあるし他に8試合もあるのに、なぜか金曜日にアウェーで試合をすることになっている。まして、8月の暑さの中でだ。この日程を前にしての「Jがアジアを熱くする」とは笑えないジョークだ。90分で勝ったから良いというものでもない。

とはいえ、だからと言って今から日程を変えられるわけもなく、「こんな日程だったので、シーズン終わった後に勝ち点1をプラスします」なんて言ってもらえるわけもないので、できることのベストを出したうえで結果を残す努力をしなければならない。ただ、試合が終わった後にあまり言いたくもないので、試合前に「これはどうなんでしょうね」ということは提示しておきたかった。

浦和はそんな日程なので、少しスタメンも考えることになるだろう。確かにプレーオフの理文(香港)戦は酷い消耗を強いられるような試合展開ではなかったかもしれないが、その日の午前中からゲリラ雷雨が繰り返されるような悪天候で、試合直前に雨がやんで高温多湿な環境になるという、環境的な部分ではかなり厳しい試合だった。試合後の選手コメントを見ていただいても、「走るのにしんどかった」「足をつった」という言葉がいくつか見られると思う。そうした中、中2日で試合をするのでまずはプレーオフでの出場時間が短い、あるいは飛ばした選手たちをメインに考えていくことになるのではないか。

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