浦レポ by 浦和フットボール通信

中2日とバラつきあるコンディション リーグ戦とルヴァン杯の関係性【轡田哲朗レッズプレビュー/湘南戦】

(Report by 轡田哲朗)

目標設定に難しさのあるリーグ戦 リンセンを今季計算に入れるのは…

浦和レッズは17日にリーグ戦の29試合目で湘南ベルマーレと対戦する。この試合が終わると残り5試合になり、インターナショナル・マッチウィークで一度中断することからもシーズンが終盤戦であることを強く意識させるタイミングがやってくる。しかし、周りの状況次第という側面はあるにしても、そのリーグ戦の残り試合は明確な目標設定が難しい状況で戦うことになりそうだ。リカルド・ロドリゲス監督からは「昨年よりも上の順位」という言葉があったが、6位と5位の差を明確なモチベーションにできるのかというと「う~ん」というところではあるので、3年連続でそのような順位で迎える終盤戦になってしまいそうな情勢になっている。

一方で湘南は残留争い真っただ中という様相で、彼らは消化が1試合少ない順位表に見えるけれども、実際はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場したヴィッセル神戸との直接対決が延期されているので大きな優位性がない。リカさんは会見で「生存本能でプラスアルファの力が出る」という言い方をしていたが、その通りで外的要因によるモチベーションの高まりは彼らの方に大きな要素があるだろう。何度かそのようなことを記してきたが、私は「危機感を持ってやる」と「本当に危機が訪れている」はレベルが違うものだと思っているので、こればかりは受け入れざるを得ないと考える。もちろん、それがプレッシャーとして悪い方向に作用することもあるのが人間のやるスポーツが難しいところではあるけれども。

一方で浦和はこの湘南戦を終えると、準決勝からの3試合でタイトルに手が届き得るルヴァン杯のゲームを控えている。それに加え「現状では連戦で疲れている選手もいたり、新型コロナウイルスに感染して隔離明けでこれからコンディションを上げなければいけない選手もいたりして状態に差がある」とリカさんが話しているように、選手選考は難しい判断を求められている。

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