消化試合の4文字を受け入れる3試合 若手は何人の壁を突破すればピッチに立てるのか【湘南戦プレビュー】
(Report by 轡田哲朗)
この3試合の意味付けをクラブは発信すべきだったのでは?
浦和レッズは12日にリーグ戦のラスト3試合となった連戦の初戦、湘南ベルマーレ戦を戦う。身も蓋もないけれども、タイトルや何かの権利を争うという意味では、この3試合には何かは懸かっていない消化試合だ。多少の賞金額に違いはあるけれども、何をどう言いつくろってもその事実は変わらないので、一生懸命に「この試合がどうだこうだ」と頑張って意味を持たせる必要があるのか分からない。ただ、1つ言えるのは今季の年間34試合プラス数試合のうちの1試合であり、もしかしたら今季この試合しか観戦できないという人もいるかもしれないし、この試合のプレーで何か契約などの道が開ける選手がいても不思議ではないということだから、前節の鹿島アントラーズ戦のように、どこか心が折れたような振る舞いをピッチで見せるようなことがあればマイナスになることはあっても、プラスにはならない。
私が消化試合という言葉をそのまんま使ってしまったこと自体には多少の意味があって、幸せなことであり苦しいことでもあったけれども、リーグ戦のラスト数試合が完全な消化試合になってしまったのは久しぶりだろう。昨季は残留を争っていたし、天皇杯に勝ち残っているとか、クラブ・ワールドカップがあるとか、リーグ戦後に何か大会があって、そういう形での意味があることもあった。その前を見てもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権やもちろんリーグ優勝を争っていることもあった。そうやっていくと2011年の残留争いにたどり着いてしまうので、そういう意味で何にもなくなってしまったのは2010年以来なのではないかと思う。
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