浦レポ by 浦和フットボール通信

連敗スタートはチャンスを大きく削る サバイバルの蹴落とし合い【轡田哲朗レッズプレビュー/神戸戦】

(Report by 轡田哲朗)

互いに開幕戦で敗れた上位を狙うACL出場チーム

浦和レッズは23日にリーグ第9節の前倒し開催で、ヴィッセル神戸をホームに迎える。プレーオフを含めAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するクラブは4月に集中開催が待っているため、その4チーム間での対戦をこうしてルヴァン杯の裏側に入れることで日程を確保する必要がある。そのため、水曜日の試合は上位を争う可能性が高いチームとの直接対決が待っているという見方ができる。

リーグ開幕戦は京都サンガFCに0-1で敗れた。結果から逆算すれば色々なものが悪く見えるのは仕方ないだろうけど、勝っても不思議ではない試合をしていたし、ハイプレスに対してロングボールで対抗するのは世界中どこにでもある解決策であって、リカルド・ロドリゲス監督がそもそも相手の守り方や配置を見ながら後だしジャンケンを仕掛けることを狙いにするタイプでもあり、準備不足でボールを蹴り飛ばしていた感はない。メンバー的な制約もあって少し蹴ることに比重がいき過ぎた感があったにしても、具体的なチャンスは作っていたのでそこに大きな問題はない。

ただ、負けたという事実はそこにあって、リーグ優勝を目標だとした時に「34試合のうち負けは何試合許されるのか」という観点で見たときに、その1回をもう使ってしまったのは痛い。神戸も全く同じ立場でこの試合に臨むことになるので、上位を狙おうというチーム同士が蹴落とし合うゲームだと言える。

まずは誰が何分間プレーできるのかによって選択肢が決まる

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