圧巻の4ゴール奪取で、首位・広島を粉砕!【島崎英純】2018Jリーグ第18節・サンフレッチェ広島戦レビュー

遠藤に代わり、岩波が先発

 これまでとは異なる軌道で関東地方に上陸した台風12号の影響で、J1の3試合とJ3の1試合が延期となったJリーグ第18節。幸いサンフレッチェ広島vs浦和レッズのゲーム開始時の広島県地方は不穏な風が舞いながらも天候は晴れで、気温27.2、湿度69パーセントの環境の中で試合が実施された。

 浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督はベルギー・ジュピラー・プロ・リーグのシント・トロイデンへ完全移籍した遠藤航に代わって岩波拓也を右ストッパーで起用した以外は前節のセレッソ大阪戦と同じ布陣をピッチへ送り出した。リーグ中断期が明けた後はほぼ主力メンバーが代わっておらず、そこに今夏新加入したFWファブリシオが加わった形が指揮官の考えるベストメンバーであることが分かる。また、中断明け以降は一貫して3-4-2-1を採用していて、今回も同システムで臨んだ。オリヴェイラ監督は中断期間のトレーニングの中で4バックと3バックの両方を訓練したが、選手の特性やシステムの熟成度を加味した上で、現状では3バックが最適と考えているようだ。ただ、3バックの要のひとりだった遠藤が移籍してしまったことで今布陣の効力がどれくらい維持されるかが注目される。今回は岩波が抜擢されたが、果たして攻守両面で何らかの変化が生じたのか。浦和側としては2位・FC東京に勝ち点7差を付けて首位に立つ広島を相手に自らの力量を図る機会が与えられたといえる。

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