【無料掲載】2016Jリーグ2ndステージ第5節・鹿島アントラーズ戦[ミハイロ・ペトロヴィッチ監督][監督コメント]

○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
今日は両チームにとって非常に重要なゲームだったと思っています。特に浦和にとっては、年間順位の勝ち点を考えれば非常に重要な戦いでした。今日の試合で負ければ、年間勝点で差が開きますので、今後の戦いで追い越すことが簡単ではない状況になっていたからです。

鹿島にとっても、今日勝利すれば浦和を年間勝ち点で6ポイント引き離せるという意味で非常に重要だったと思います。6ポイント開いていれば、今後は彼らも比較的、落ち着いた形でゲームを進められるからです。そういう意味で互いにとって重要なゲームだったわけですが、内容に関しては両チームの思いがぶつかる激しい試合展開だったと思っています。

前半は立ち上がりから鹿島が非常にアグレッシブに戦ってくる中、我々はなかなか自分たちのリズムを作れない展開となりました。ボールを持っても比較的早い段階で失うことが続く中で相手が主導権を握ってゲームを進めました。ただ、相手に主導権は握られましたけど、決定的なシーンまではなかなかやらせなかったと思いますし、逆に我々もなかなか決定機に持ち込めない展開でした。

後半に入ってからも鹿島がアグレッシブに戦ってくる中で、我々は前半よりも自分たちがボールを持てる展開を作ることができました。ただ、0-1とされたシーンは、たしか森脇がボールを奪われたところからだったと思いますけど、0-1とリードされた後、より我々の攻撃の形を出せる中で同点、逆転と持っていけたと思っています。今日のゲームに関しては、忠成、青木拓矢、石原、彼らの交代がうまくハマッたと思いますし、彼らが交代でいい仕事をしてくれたと思っています。

我々は0-1とリードされる中で2点をとって逆転勝利できましたけど、試合全体を通して見れば、引き分けが妥当な試合だったと私は思っています。

Q 興梠選手、遠藤選手という重要な2選手がいない中、これからの浦和がどう戦っていくかを後半に示したと思うが?

昨日の会見でもコメントしましたけど、興梠選手、遠藤選手という2人のオリンピック選手に関しては、クラブ、サポーター、監督、スタッフ、全員が、彼らがいい活躍をして、メダルを獲って、ケガも病気もなく帰ってきてくれることを心から願おう、そして応援しようという話をしました。2人がいないことを嘆いていても、その話をしていても、仕方がありません。

とにかく、我々は浦和レッズとして、いるメンバーで自分たちの戦いを貫いてやっていく、それだけです。もちろん、レギュラーである2人がいないことで何試合かはおそらく、いつもの我々の戦いになるまで少し時間がかかるかもしれませんが、もし内容的にいつも通りにいかないのであれば、我々は走って、戦って結果をものにするという強い意志を持ってやろうと選手に話しています。それが見られた、今日の戦いだったと思っています。

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