【無料掲載】2016Jリーグ1stステージ第16節・サンフレッチェ広島戦［遠藤航］［選手コメント］

2016年06月18日 22時31分　
カテゴリ： ★無料記事 • コメント • ニュース • 最新ニュース
タグ： comment • 遠藤航

○遠藤航

Q  前半は入りが良かったように見えましたが。

『プレスの掛け方は基本的にマンツーマン気味で、後ろは、僕がウタカで、ふたりがシャドーを見る形でした。前半は前も行けていたし、後ろもマンツーマンで守れていたんですけども、折り返して後半も同じ戦い方をするのか、ブロックを築きながらカウンターを狙うのか、どうするかというので、どちらかというと前半の戦い方を選んで前からボールを追いかけました。またボールの動かし方で、前半は自分が右にいて、（駒井）善成と阿部さんが真ん中で作りながらやっていたところを、僕を真ん中にして、善成と阿部さんをサイドに置いて真ん中にスペースを空けてコンビネーションを作る指示があったので、それをやろうとしたんですけども、結局ボールの失い方が悪かった時にバランスが、後ろから見ると悪かった。そこで奪い切れれば良いんですけども、後ろから見るとウタカもいるし、２列目から走り込んでくる選手もいるので、危ない場所が一杯ある感じが、それは後ろから見ていると分かるので、そこを切り替えを早くするのもそうなんですけども、全部が全部前から取りに行くのではなく、一旦引いて相手を押し下げる形をしても良かったかなと思いました」

Q  後半途中から佐藤寿人選手が入ってきて、相手は２トップのような形になりましたが、マークの受け渡しはどのような確認をしたのでしょうか。

「浅野も前目にいたので、ウタカと寿人さんと合わせてバックラインの３人が相手の３人を見ればいいかなと思いました。守備に関してはそれほど、相手がボールを持った時に自分たちが準備出来ていれば嵌めていける感じはあった。やっぱりボールの失い方ですね。ただ失い方が悪かったとしても、しっかり後ろに人数がいれば大丈夫だったはずなんです。皆、ボールに行く気持ちが強いからこそ、後ろに人が足りない。３失点目も相手の方が人数が多くて、あのような形になってしまうと失点してしまう。結局90分通してマンツーマンで最後まで前へ前へと点を取らなきゃいけない意識でプレーしたと思うし、自分もそうだったんですけども、後ろが危なくなるのは仕方がないと取りに行こうとやっていたけども、逆にやられてしまった形です」

Q  チームとしては前からプレスを掛けたいだろうけども、コンディションが落ちている状態では遠藤選手の言うとおり、割り切った考えも必要だったのでしょうか？

「そうですね。特に前半に２−１で勝っていたので、後半の入り方はもう少し考えた方が良かったのかな。落ち着いた流れにした方が良かった」

Q  今後も連戦が続きます。

「次、FC東京になると４−４−２のチームで、どう崩すか、どうマッチアップするかはちょっと、この試合とはまた違った形になると思う。今言った点を取りに行き過ぎない。勝っている時のほうがチーム全体のバランスが良かったと思うし、守備のバランスをもっともっと考えた上で攻撃のことも考えないと、一人ひとりがバラバラになってしまうと、どんどん崩れてしまうので、もう一度立ち返る。チームとして失点しないことを頭に入れながら、隙を見て、チャンスを見て点を取りに行く形を増やしたいです」

Q  メリハリもありますが、チームコンセプトを貫くことも大切で、その判断が難しいように見えました。

「自分たちの判断で変えるのもひとつの手なんですが、監督にもやりたいサッカーがある。試合中も『このようにやれ』と指示を受けるので、それをもちろんやりながら、判断するのは選手なんで、監督から言われた戦術を使うのか、そこは考えないといけない。第一に、失点しないことを考えた上で攻撃があると思うので。だからそのバランスは意識しているんですけども……。監督が求めるサッカーはレベルが高いと思うし、それを実行できれば強いチームになっていく印象は受けています。でも、今はそれを意識し過ぎて、攻撃を意識し過ぎて、ちょっと守備が疎かになっている。それが結果に表れてしまっているので、その守備のバランスが一番大事だと思う。後ろから見ているとそれが崩れていると思うので」

Q  目指すサッカーを追い求める姿勢は見えますが、体調面を含めて、現状できないプレーもあるのでは？

「そこの割り切りですよね。僕のところでも声を掛けてやっているつもりですけども、なかなか上手く行かない。もう一回、しっかり話し合って、次の試合もすぐ来るので、コンディションを整えながら、守備のところを確認したいと思います」