【無料記事】2016 J1ファーストステージ第2節・磐田戦前日会見[ミハイロ・ペトロヴィッチ監督]

走り、球際に強く、規律を持って戦う

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

改めて言うまでもなく、Jリーグの試合は毎試合、非常に厳しいゲームになる。それは第1節でも見られた。9試合あって、ホームで勝利したのはたったの1チームしかない。それ以外は8試合でアウェーチームが勝っている。如何にJリーグが厳しく、各チームの力が拮抗しているかを表している。明日のゲームの磐田戦も我々にとって難しいゲームになるだろう。走り、球際で戦い、攻撃、守備の切り替えを早くし、規律を保ち、そして我慢強く戦わねばならない

 

Q  ACLのアウェー戦は残念ながら敗戦してしまいましたが、こちらに残った選手もハードなトレーニングをしてきたと聞いています。その選手に対しても、監督は期待を寄せていますでしょうか?

私はずっとサッカーの世界で生きてきましたけども、日本では皆さんがサッカーをどう捉えているのか、私自身、たまに分からないことがある。浦項戦に行かずにここに残った選手が、浦項戦に出た選手よりもベターだと思われるのでしょうか。私は浦項戦の特に後半が、この3試合の中で一番良いハーフタイムだったと思っている。昨日のメディアにも出ていましたが、我々は浦項戦を今考えられるベストメンバーで臨んだ。そして勝利するべく全力で戦った。私は昨日のメディアの報道を読ませてもらった。我々がACLを軽視していると。メディアの方々は我々がそのように戦っているように見えるのでしょうか。明日のゲームは3万、4万のサポーターが駆けつけて我々を後押ししてくれる。我々は浦項戦もチームとして全力で戦った。決して我々がACLを軽視しているわけではなく、平川、駒井など、浦項戦に出場した選手らがその時点でのベストメンバーであり、彼らはベストを尽くしてくれたと思っている。浦項戦は負けました。しかし我々が負けたことは選手を入れ替えたからだろうか。浦項戦は評価できる戦いだった。しかし多くのチャンスを決めきれず、残念ながらポイントを持ち帰れなかった。そういうゲームだった。日本の方々は時々現実を見失っているように思う。我々が戦っているのはアジアのチャンピオンズリーグである。アジア最高峰の戦いです。日本はどのアジアのチームよりも強いと思われているかもしれませんが、その現実をもう一度見つめ直さねばならないのではないか。そして、我々は連戦を戦っている。韓国はまだリーグが開幕していない。そのように状況が異なっていたことも考慮に入れるべきでしょう。私は常に自分のチームがベストだと信じて戦っている。しかし現実的な見方も、客観的な見方もしなくてはならない。公式戦3試合を戦って、選手たちが見せたパフォーマンスはこの段階で評価できる。運動量、球際、規律、その部分で求めてやってきたことに達している。大原に残った選手が良いトレーニングを積んで明日のゲームへ向けて準備しているのはノーマルなことです。彼らにとってはそれが仕事であり、試合に向けて良い準備をするのは彼らの義務でもある。チームは11人だけではない。所属する選手全員で初めてチームとなる。ここに残った選手たちにだけに明日のゲームへの期待をしても、チームとしては機能しない。全員が良いトレーニングを積み、全員が勝利のために戦う。それによって我々は成功を得られる。明日のゲームも間違いなく選手たちは走り、球際で戦い、規律を持って戦い、素晴らしいゲームをしてくれると確信している。ただ、世界中の何処を見ても結果を保証できる監督はいない。明日のゲームも全力で、必ず勝利するという強い意思を持って戦う

 

Q  柏木陽介選手が入籍を発表しましたが、結婚生活を良好に過ごすための秘訣、何かアドバイスをお願いします。

なかなか一言で語るのは難しいが、陽介は大人になったと思っている。その中で伴侶を見つけて結婚したということで、よりこれから家族を養うという意味では責任が生じるだろう。時の流れの中で子どももできるだろうと思いますが、より自分だけでなく家族への責任を持って行動をしていく。家族のために仕事を頑張らなければならない。彼はここ数年、大人になったと思う。私は彼を長く知っていますが、素晴らしい人間性を持っている。彼は間違いなく家庭をしっかり守れる、良い旦那さんになれるのではないかと思っている

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