【島崎英純】日々雑感ー夜明け前ー柏木陽介(2015/11/19)

柏木陽介が現状を楽観しないわけ

 柏木陽介は、まだまだ、全く楽観していないはずだ。オマーン、イランへの遠征メンバーに入り、シンガポール、カンボジアとのロシアワールドカップ・アジア2次予選で活躍したと内外から評価を受けても、彼の心に達成感が芽生えることなどない。

 柏木が日本代表のユニホームを着てピッチに立ったのは2012年2月24日のキリンカップ2012、アイスランド戦以来、3年9ヶ月ぶりのことだった。2012年と言えば、彼の恩師であるミハイロ・ペトロヴィッチが浦和の監督に就任したシーズンである。当時の柏木は浦和の中核としての自覚に芽生えつつ、一方で自省の日々を送っていた。

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