歓喜を共有する人【島崎英純】日々雑感ーズラタン・リュビヤンキッチ(2015/8/20)

 大宮アルディージャから浦和レッズへ移籍加入を果たしたズラタン・リュビヤンキッチは、チームに合流した直後から監督、スタッフ、チームメイトらと良好な関係を築いているように見えた。東欧・スロベニア共和国出身であるズラタンの公用語はスロベニア語だが、浦和では流暢な英語を駆使してコミュニケーションを図る。また指揮官のミハイロ・ペトロヴィッチ監督はセルビア出身のオーストリア国籍で普段話す言葉はドイツ語だが、ズラタンは監督と直接ドイツ語で会話してディスカッションしている。

 日本のサッカークラブ内ではもちろん公用語が日本語で、英語圏の選手は周囲の仲間とコミュニケーションを取るのが難しい。しかしズラタンは何の障害もなくチームに溶け込んでいる。もちろんズラタンには英語、ポルトガル語、日本語などが堪能なロドリゴ通訳が傍に付いているが、それでも彼と日本人選手の間に垣根があるようには思えない。その証拠に2月の鹿児島指宿キャンプで唯一オフ日が設けられた前日、限られた選手で設けられた地元焼肉屋での夜の会食にズラタンも参加していた。

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