【無料記事/福田悠の浦研・裏大原】先輩の弄りにタジタジの若手(2015/6/23)

6/18(木) 午前10時45分練習開始。

週末に優勝が決まる可能性が高かっただけに、普段より多い40人近くの報道陣が殺到した。代表から戻ったばかりの槙野は別メニュー。軽めのランニングやストレッチなど、疲労回復メニューをこなした。

この日は練習時間がいつもより短く、約1時間ほどで終了。しかし週末に大事なゲームを控えているだけあって選手たちは気合い十分。前の週のようにミシャがゲームを止める場面はなく、より実戦に近い雰囲気の中、球際では公式戦さながらの激しい攻防が繰り広げられた。時間が短めだったこともあってか、全体練習終了後もボールタッチの確認を行う選手が多かった。

クールダウン後、李忠成はいつものように熱心にファンサービスをし、宇賀神、森脇、槙野が芝生の上で談笑するなど、ここ最近の浦和の雰囲気。優勝を目前に控えながらも、気負った様子は一切見られず、リラックスした様子。ただ、西川や柏木など、いつも以上にストレッチを入念に行う選手も見られ、リラックスした中でも週末を意識した準備をしていることが分かる。

その後のメディア対応では若手選手の周りに多くの記者が集まった。また、テレビ局のインタビューを受けた武藤選手がガラスの前で身だしなみをチェックしていると、柏木選手が大きな声で「いーよ!セットしても変わんないって!」と突っ込み、囲み取材を受けていた関根選手に対しても「お前そんな話すことねーだろー!」と厳しい言葉が。先輩の弄りにタジタジの若手。まるで高校のサッカー部のようである。

この日29歳の誕生日を迎えた守護神西川は「20代ラストの1年になるので、まずは1stステージ優勝というタイトルを取って、良い形でスタートさせたい」と語った。そんな西川のすね当てには“笑門来福”の文字が。緊迫した試合でもプレー中に笑顔を見せる西川の座右の銘である。取材対応を終えると、バースデーを祝おうと集まった多くのファンと笑顔で会話をしている様子が印象的だった。

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