【島崎英純】2014シーズン浦和レッズ総括3(2014/12/17)

ミラーゲームに強かった浦和

Jリーグ第8節・川崎フロンターレ戦で勝利した浦和レッズは、続く第9節でアウェー・柏レイソル戦に臨んだ。

柏は2013年シーズンのヤマザキナビスコカップ決勝で0─1と敗れた因縁の相手だ。また今季もすでにナビスコカップ・グループリーグ第1節で対戦して1─2の逆転負けを喫している。敵将のネルシーニョ監督は対戦相手を仔細にスカウティングして対策を練る指揮官であり、これまでの浦和とのゲームでも知力を尽くして対峙してきたことで、近年の浦和vs柏は拮抗したタイトゲームになる傾向があった。

ネルシーニョ監督が浦和対策として施すのはいわゆる『ミラーゲーム』というマッチアップだ。浦和のシステムは3─4─2─1。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が採用する戦術は特殊で斬新さがある。またペトロヴィッチ監督は定型のフォーメーションから攻撃時に5トップ、守備時に5バックへ変化するなどの可変システムを採用している。ネルシーニョ監督はこの特殊戦術をとことんリサーチして、あえてほぼ同システムで浦和と対峙するのである。

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