【島崎英純】2014シーズン浦和レッズ総括第1回-守備改善の努力(2014/12/11)

第一次キャンプから守備を意識

2014シーズンの浦和レッズはJリーグ2位、ヤマザキナビスコカップ準々決勝敗退、天皇杯3回戦敗退の成績に終わった。浦研では、浦和レッズのシーズン総括を数回に渡って行う。

2014シーズンの浦和は例年と同様に1月中旬の17日から27日まで、宮崎県宮崎市で第一次キャンプを張った。

チーム始動直後に実施される宮崎ではオフシーズンで体をリフレッシュさせた選手たちの体力、気力を再び取り戻すために練習メニューが多く組まれるのが通常の流れである。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は2012シーズンの指揮官就任後から一貫してこの宮崎での体力強化を実施しており、今季もそのスケジュールは変わらなかった。ただし、2012、2013シーズンと比べて、そのフィジカルメニューの負荷が高まっていることは如実に感じた。長距離ランニング、インターバルとダッシュを繰り返す20分間走、約80メートルの全力ダッシュを10本程度繰り返す短距離走など、心肺機能を高める練習を数多くこなしていたのが印象的だった。2013シーズンの浦和は終盤戦に入って主力選手たちの疲労が色濃くなって成績が下降し、リーグタイトルを逃した。その教訓からか、今季は一層の体力強化を図ってシーズンを乗り切る姿勢が色濃くうかがえ、選手たちもまた、それを自覚して積極的に練習に取り組んでいたと思う。

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