ガンバ大阪の連動した攻撃にどう対応するか【島崎英純】日々雑感-ガンバ大阪徹底考察・後編(2014/11/19)
危険な阿部の存在
ガンバ大阪徹底考察の前編では危険な相手要注意人物の存在を挙げた。その選手とはMF阿部浩之である。
ガンバ大阪が通常採用しているシステムは4−4−2。4バックにダブルボランチ、両サイドに攻撃的なMFが配備され、前線に2トップが並ぶ。阿部は主に右MFを務めるが、彼はサイドエリアで定位することなく果敢にゴール前へ進出するタイプである。
阿部は神出鬼没な動きをする選手だ。ヤマザキナビスコカップ決勝のサンフレッチェ広島戦。G大阪の決勝ゴールとなった71分のシーンではFWパトリックから流れてきたボールをゴール中央でコンタクトしてシュートを放ち、GK林卓人が弾いたボールを途中出場の左MF大森晃太郎が押し込んでいる。この時の阿部はポジションを中央エリアへ移しているが、広島守備陣は彼のマークに付けていない。本来阿部は右サイドの選手なのでダイアゴナルで中央へ進出してくると相手マーカーは彼に付きにくくなる。阿部の場合はボールサイドでプレーする前の動き出しに特徴があるように思う。ボールに関わっていない時のオフ・ザ・ボールで彼の位置取りを捉えるのが困難なのである。
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