【島崎英純×福田正博 浦研対談11月】ガンバ戦は引き分けでも良しとする余裕が必要だ(2014/11/21)

大黒柱として活躍する阿部の活躍が生命線

編集部:終盤戦に入って、内容、結果ともに停滞をしてきているような印象を受けますが、お二人の印象は如何でしょうか。

島崎:その通りで、鹿島戦で怪我をした興梠の不在ももちろん大きいのですが、彼がいた頃から問題がありましたね。それは相手に研究をされていて、例えば興梠をマークするのは当然ですが、相手ボランチがスクリーンをして縦パスを遮断するということもある。ミシャのサッカーにおいて、そこの縦パスが入るかどうかでパターンが決まってしまうので、そのような対応をされていて苦しんでいる部分はありますね。何度も言ってきましたが、やはりミラーゲームは得意だけども、相手にギャップを作られると苦戦してしまう。以前は相手のギャップを突くのがミハイロ・ペトロヴィッチ監督のサッカースタイルでしたが、今は相手にギャップを突かれている。それは相手が浦和を研究し尽くした結果だと思います。相手が前線を2トップにして、片方のFWをサイドのエリアに走らせ、そこで起点を生み、もうひとりのFWが中央で勝負するという形が出来ていて、それに対処する手立てがあまり考えられません。ただ、ペトロヴィッチ監督のこれまでの考えとして、今の形を急に変えることはないでしょうね。

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