【島崎英純】2012ナビスコカップ第7節・広島戦レビュー(2012/6/28)

リーグ戦を見据えた戦い

今回の試合は浦和レッズ、サンフレッチェ広島ともにナビスコカップ・決勝トーナメント進出の可能性を断たれていたシチュエーションだったが、双方が同じスタイルを有すること、バックアッププレーヤーのアピール機会の狙いがあったことなどの思惑が合致していたために別の意味で興味深い試合となった。

今回の試合内容を詳細に評価することはしない。浦和、広島ともにベストメンバーではなかったし、タイトルが掛かっていたわけでもない。もちろん両チームの選手たちのモチベーションが低かったわけでもないが、このゲーム内容が両チームの本来の力を図るものにはならない。

ただし、似たスタイルを有するチームの総体的な力、そして傾向を推し測ることはできる。浦和と広島に何らかの違いはあるのか、バックアッププレーヤーの力量差、そして両監督が誰を中軸に考えているのか。それを推測することはできるのである。

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