【島崎英純】2013Jリーグ第1節・広島戦レビュー(2013/3/3)

1対1のマッチアップを仕掛ける

試合開始直後からエンジン全開で相手に牙を剥いたのはアウェーの浦和レッズだった。マッチアップする相手にタイトなマークを敢行し、鋭い出足からボールを奪うと素早い攻守転換で広島陣内へ攻め込んだ。また浦和は前線から厳しく相手にプレスをかけ、バックラインを押し上げてチーム全体のコンパクトネスを保ってサンフレッチェ広島の攻撃を封じた。

浦和は基本的に昨年のJリーグ第32節、埼玉スタジアムで広島と対峙した時と同じ戦略で臨んでいた。同じ3-4-2-1システムを採用する相手に各選手がマッチアップして、相手選手にボールが入ったら強烈なプレッシャーで当りに行く。1対1での局面勝負を制するパワフルさと攻守転換の際のスピードを織り交ぜることで広島を凌駕する姿勢はまさに昨年の埼スタでの試合を彷彿とさせるものだった。

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