【島崎英純】2012年ナビスコカップ・グループリーグ第1節・ベガルタ仙台戦レビュー(2012/3/21)
仙台の前線からのプレスに苦しむ
浦和レッズは戦前の予想通り、前節の柏レイソル戦のスターティングメンバーから9人の選手を代えてベガルタ仙台とのナビスコカップ予選リーグに臨んだ。ちなみに仙台はリーグ戦から4人の選手を代えたのみだったが、システムを4-2-3-1に変更していた。手倉森誠監督はその理由として「浦和は新しいチームで、そのシステムから、前線のトップと3人に速い選手を置くこの布陣が良いと判断した」と語っている。
前半の浦和は低調だった。主審のジャッジが曖昧でハードチャージが許容される傾向だったこともあって、仙台の激しいボディコンタクトに難儀した。仙台は局面を狭めてプレスを掛けてくるため、浦和の選手はなかなかパスの出し所を見つけられず、苦し紛れのキックで相手にボールを渡すシーンが相次いだ。
戦前、私は仙台が前からプレスを掛けてこないと予測していた。今季の仙台は前からのプレッシャーを厳しくしていたが、浦和の新指揮官であるミハイロ・ペトロヴィッチ監督が志向する後方ビルドアップをスカウティングすれば、それが危険な策であることはすぐに分かったはずだ。
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