【島崎英純】2011選手総括-山岸範宏(2011/12/10)

選手総括第1回―山岸範宏

浦和レッズは天皇杯4回戦・愛媛FC戦を12月17日に控え、それを勝ち抜くと準々決勝、準決勝、そして2012年元旦の決勝へと、シーズンが続いていく。チームは12月3日のJリーグ最終節・柏レイソル戦後に3日間のオフが与えられたが、7日から練習を再開し、来週末の試合に向けてトレーニングに励んでいる。

クラブは、栃木SCに期限付き移籍していた堤俊輔、そして2002年に加入して10シーズンに渡ってレッズに貢献した堀之内聖との契約を更新しない旨を発表した。そして、それ以外の選手については来季の契約を結ぶオファーをそれぞれの選手に通達し、今後は各選手とクラブとの間で契約更改交渉が行われることになる。

また、現在、浦和の監督人事の話題が新聞紙上で行き交っているが、正確かつ真実の情報がアナウンスされていない以上、現段階では監督人事の件を記述することを控えさせていただく。全ては正式決定した際に、場を設けて論評をさせていただくということでご了承願いたい。

さて、ここからは毎年オフ期間に行おうと思っている各選手の個人総括をしたい。まだ天皇杯は終了していないが、今の時期から始めないと、人数の関係上、来年のシーズン開幕までに主要選手の総括を行い切れないからだ。

さて、今回は山岸範宏について。基本的に背番号順に総括させていただくが、タイムリーな話題が生じた場合は順番が前後するかもしれない。また、記述するのは主力選手、もしくは数試合の出場でも決定的な仕事をした選手に限らせていただく。

GK 1 山岸範宏

-2011年シーズン成績

2011年シーズン採点 5

リーグ戦9試合出場0得点

ナビスコカップ2試合0得点

天皇杯2試合0得点

2011年シーズンベストゲーム:Jリーグ第6節・ヴァンフォーレ甲府戦

ペトロヴィッチがGKに求めたこと

今季の山岸は個人的にもチーム的にも不本意なシーズンとなったのではないか。開幕からしばらくは正守護神としてピッチに立ち続けたが、チーム成績の低迷とともに自らのプレーについても精査をされ、結局ナビスコカップ1回戦第1戦・モンテディオ山形戦のホーム戦で加藤順大にゴールマウスを譲ると、続くJリーグ・第14節・大宮アルディージャ戦でレギュラーの座を追われ、それ以降は出場が激減した。

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