【FUKUDA’S EYE】ヤマザキナビスコカップ決勝・鹿島アントラーズ戦レビュー(2011/10/31)
力の差を痛感させられた試合
浦和が今持っているもの、やろうとしていたことを出せた試合だったと思う。監督が堀に変わり、チームのメンバー構成からすると、自分たちの力を出し切れたと言って良い試合だったのではないだろうか。ただ残念なことに、鹿島の方が1枚も2枚も上だったと言うことだ。浦和は、やるべきことを一生懸命やる、自分たちのサッカーをやる、という戦い方をしていたが、鹿島は優勝するためにサッカーをしていた。二つのチームが戦っている次元が大きく違うと感じられたし、そのくらいゲームをコントロールされていた。
「あの退場が無ければ」というような言い方も出来るかも知れないが、退場となってしまった直輝のプレーは、自分たちをコントロール出来ていなかった故に生まれたものだ。勢いで戦っていて、遮二無二走り回っているから、止まれない。まさにあのシーンが、浦和と鹿島の力の差を象徴する一つのプレーだったと言える。
もちろんサッカーの試合だから、カウンターからの一発や事故のような得点があれば違う結果が得られた可能性もあるが、この試合は、結果が内容を正しく表したものとなった。浦和としては力の差を認めざるを得ないし、お互いのチーム力、総合力の差を感じさせられた。
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