【FUKUDA’S EYE】ヤマザキナビスコカップ決勝・鹿島アントラーズ戦プレビュー(2011/10/27)

セットプレーに強さを見せる鹿島

鹿島は、岩政が怪我で欠場することが濃厚だ。ここ2戦ほど、センターバックは中田浩二と青木のコンビでやっているが、岩政が出られないことは鹿島にとっても浦和にとっても、少なからぬ影響があるだろう。以前から話をしているが、鹿島のサッカーはリスタートとカウンターがストロングポイントであり、特にリスタートからの得点が非常に多い。今季もリーグ戦48得点中21得点がセットプレーから生まれており、岩政は6得点を挙げている。

キッカーはほぼ野沢に任されており、中で競る選手はもちろん岩政だけではないが、彼が得点を奪うだけでなく、彼が絡むことによってそのこぼれ球を他の選手が押し込む、というシーンが非常に多い。リスタートは彼らの大きな武器であり、数字から見てもそれは明らかだ。岩政が不在ということは、鹿島の一つの特徴が弱まることに繋がるから、浦和にとっては少し良い条件で試合に臨めると思う。だからといって必ずしも優位に戦える保証になる訳では無いが、鹿島にとってはかなりのウエイトを占める部分であり、浦和が相手のリスタート時に受けるプレッシャーは軽減されるだろう。

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