【福田正博】今振り返る、ドーハの悲劇〔番外編〕(2011/3/27)
編集部
「レッズでストレスを抱えていたために、それが代表でのパフォーマンスに影響を与えたというのは理解出来ました。それでは、レッズでそうしたストレスから解放された時期というのはいつ頃になるのでしょうか?」
福田
「オジェックだね。オジェックが就任したときに、彼が役割を整理してくれて、当たり前の組織を構築してくれた。それまで僕は勝手に、色んなことを背負って無理にやっていたんだけど、結局それは何も成していなかったんだ。それをオジェックが就任し、『このチームのキャプテンは君だ。君のポジションはフォワードだから、得点を取って欲しい。それが出来た上で、キャプテンとしての仕事をして貰いたい』と明確に言われた。またチームの中も、攻撃はこうやってやろう、守備はこうやってやろうと、オフトとはまた違ったアプローチだけど、役割の整理をしっかりと行った。その結果、選手各々が役割分担を出来るようになり、たったそれだけでストレスが無くなったんだ。オジェックは、非常にシンプルな組織作りをしただけなんだけど、そのくらい、当時のチームは組織としての体をなしてなかったんだと思う。自分の中でも、プロの選手として何をすべきなのか、頭の中がずっと混乱していたんだけど、それをすっと整理してくれたのが、オジェックだったんだ。
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