【島崎英純】日々雑感-『浦和レッズ・回想』-ハンス・オフトの思い出no.1(2011/3/19)

今朝、岩手県気仙沼の倒壊した家屋の2階から若い男性が救助されたという。震災から9日目にしての生還に心を打たれる。

東北関東大震災、津波の被害は甚大で、避難生活を続けている方の苦労は計り知れない。また、福島第一原子力発電所の放射能漏れの問題はいまだ解決の道筋がつかず、東北、関東地方に住む者にとっては気を病む状況が続いている。

それでも私は、自らが住む埼玉で、自らの仕事を続けるつもりだ。様々な情報が氾濫し、不安が募ることもあるが、私はこの日本を信じているし、生きる希望を微塵も失っていない。そして近いうちに必ず、またサッカーを楽しめる時が来る。そのことを想い続けながら、今回も浦和レッズに関する原稿を執筆することにする。

まずはクラブ、チームの状況である。

トップチームは当初、3月21日(月)までのオフを発表したが、再度オフ期間が延長され、23日(水)まで活動を休止することとなった。その後はチームが再び集結してトレーニングを実施する予定である。

オフ期間の間、一部の選手たちは独自の活動を行っている。柏木陽介は実家のある兵庫県へ帰省し、自身の出身校である兵庫県たつの市立御津小学校(柏木の出身小学校)で柏木本人と少年団のスタッフ、少年団の子供たちで募金活動を行った。また田中達也、加藤順大、青山隼らは、西武ライオンズの平尾博嗣選手ら数人のライオンズ所属選手が大宮で行う大震災の支援金募金活動に自主参加している。

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