仙蹴塵記

明治安田J2第6節 徳島戦・第一報 前半の攻勢で押し切れず。4試合連続無失点で守備の自信は増すも、得点なくホームでの勝利をまた逃す

ホーム・ユアテックスタジアム仙台での試合が続くベガルタ仙台。明治安田J2第6節では、前節・熊本戦から先発を4人交代して臨んだ。長澤和輝、郷家友太、鎌田大夢、中山仁斗が先発入り。また、ベンチには松井蓮之が仙台加入後初めて入った。ゲームキャプテンは林彰洋。

仙台は5分に最初のチャンスを作る。オナイウ情滋のクロスを中山が折り返すと、これを受けた鎌田がミドルシュート。これは惜しくも右ポストに跳ね返された。13分と15分には中盤でボールを失ってカウンターを受けるも、林が落ち着いてセーブするなどして失点は許さず。17分に攻め返し、中山のポストから郷家が左足でシュートしたが、これはGKホセ・アウレリオ・スアレスの正面だった。
26分、仙台は右スローインから連続攻撃をしかけるが、郷家のシュートなどが徳島の人垣に跳ね返される。29分にはクロスからのこぼれ球を髙田椋汰がシュートしたが、惜しくも左へ外れた。45分に相手CKのピンチがあったものの、ここから長澤のロングパスで鎌田のカウンターに繋げる。郷家のシュートからCKをもぎ取った仙台だが、45+1分、こぼれ球からのオナイウのシュートは大きく上に外れた。仙台は守備から攻撃への素早い切り替えで決定機を作るも、決められず0-0で前半を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台の後半最初のチャンスは54分。オナイウが左サイドでボールを受け、切れこみながらシュートを打ったが、これはスアレスの正面だった。58分にはセットプレーの流れから、最後は中山が左サイドからヘディングシュート。しかしこれもスアレスに防がれた。
62分に仙台は右サイドから柿谷曜一朗のシュートをはじめ連続攻撃を受けてしまったが、ここは菅田真啓らがゴール前をカバーしてなんとか食い止めた。64分、仙台は長澤とオナイウに代えて、中島元彦と相良竜之介をピッチに送りこんだ。66分には入ったばかりの相良が左サイドからシュート。しかしスアレスに弾かれた。
74分、仙台は鎌田と中山を松井とエロンに交代した。78分に小出悠太からのクロスをゴール前で受けたエロンが反転し、シュート。だがこれは枠を外れた。81分には左サイドから石尾陸登がロングスロー。最後は松井が左足でシュートを放ったが、これは上に外れてしまった。
83分、仙台は郷家に代えて菅原龍之助を投入する。サイドバックを両方とも上げる攻勢をかけるが、クロスを上げても決定打にならず、無得点で試合を終えてしまった。

これで3試合連続のスコアレスドロー。4試合無得点が続いているのは大きな収穫だが、森山佳郎監督は「ゴール期待値はかなり前回の試合とは違う姿を見せてくれたのかなというところと、それでもまだあと一歩が足りなかった」とゴール前でのプレーの質を中心に反省点を挙げた。開幕から6試合無敗。だがホームでの連戦で引き分けが続いたことで、監督も選手も悔しさとともにスタジアムをあとにした。

reported by 板垣晴朗

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