仙蹴塵記

明治安田J2第7節 横浜FC戦・第一報 今季初めて先制されるも、後半に中山仁斗と相良竜之介のゴールで2-1の逆転勝ち

ベガルタ仙台にとって3試合ぶりのアウェイゲーム。仙台は前節から2人の先発メンバーを入れ替えた。相良竜之介と中島元彦が先発に復帰。ゲームキャプテンは林彰洋が務めた。

仙台は4分に最初のCKを得たが、中島元彦のキックはゴールラインを割った。7分には逆に横浜FCにCKを取られたが、福森晃斗のキックは食い止めた。13分、左からのボールを受けた工藤蒼生が右サイドからシュートするが、これは右ポストに当たってしまった。16分、長澤和輝のスルーパスを受けた中山仁斗が相手GK市川暉記と競り合いながらシュートしたが、これはカバーに入った福森にクリアされた。
18分、仙台は中盤でボールを奪われると、相手スルーパスからカウンターのピンチに。伊藤翔のシュートが菅田真啓に当たってコースが変わったが、右ゴールポストに当たって外れ、仙台は命拾いした。29分には左サイドから中村拓海に持ちこまれシュートされたが、これは林が正面でおさえた。
仙台は押しこむ場面も作るが、相手陣内でのボールロストから一気にカウンターに持ちこまれる場面も作られ、落ち着かない。すると39分、カウンターから与えたCKのこぼれ球を、中野嘉大にミドルシュートで蹴りこまれてしまった。仙台は今季初めて先制を許し、0-1とされて前半を終えた。

仙台はハーフタイムに工藤蒼から松井蓮之へ交代した。後半立ち上がりは横浜FCペースで、仙台は48分と50分にユーリ・ララにミドルシュートを打たれた。これは2本とも枠を外れた。苦しい時間が続いたが、57分、押し返すと左サイドから反撃。相良竜之介のクロスを中山が押しこんだ。中山の今季2点目で、仙台が1-1とした。
61分、追いついた仙台は中山からエロンに交代。そして63分に加点する。右サイドで郷家友太が競り合いでボールを奪い、そのまま前進。郷家のパスをファーサイドで受けた相良は冷静に蹴りこんだ。相良の今季3点目で仙台が逆転、2-1とした。
70分に、仙台は相良に代えてオナイウ情滋を投入した。75分、右サイドに抜けたエロンのパスを受け、オナイウが連続でシュート。だがこれは相手守備陣に2本ともブロックされてしまった。77分にはエロンのポストを受けオナイウがミドルシュート。これは枠を外れた。
81分、仙台は2選手を交代。中島と小出悠太を下げ、知念哲矢とマテウス・モラエスを投入した。5-4-1で逃げ切りシフトとなった仙台。85分の左FKのチャンスは相手の守りに弾かれた。90分には左サイドから連続攻撃を受けたが仙台守備陣が体を投げ出してブロックし、最後のユーリ・ララのヘディングシュートは枠外だった。
相手の猛攻をしのいだ仙台は、2-1で逃げ切り。4試合ぶりの勝利を手にした。

森山佳郎監督は「東の横綱」と実力を認めた横浜FCとのアウェイゲームということで、0-0で大丈夫だというプランだったとのことだったが、1点を追いかける展開になっても「逆転できる」という手応えがあったという。後半の逆転劇に「思った以上というか、期待した以上のでき」とチームを称えた。

reported by 板垣晴朗

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