仙蹴塵記

明治安田J2第1節 大分戦・第一報 理想的な展開で前半に相良竜之介のゴールで先制も、後半にカウンターから失点。勝点1からのスタート

2024シーズンの明治安田J2リーグ戦が開幕した。その開幕戦をアウェイで迎えたベガルタ仙台は、森山佳郎監督の率いる新生チームを大分に送りこんだ。先発はGK林彰洋、DF髙田椋汰、小出悠太、菅田真啓、石尾陸登、MF工藤蒼生、長澤和輝、オナイウ情滋、相良竜之介、FW中島元彦、中山仁斗の11人。ルーキーの石尾と2年目の工藤蒼はJリーグ初出場となった。ゲームキャプテンは林。

立ち上がりの相手の攻撃を止めた仙台は、4分に左サイドからチャンス。切れこんだ石尾がミドルシュートしたが、これはGK濵田太郎の正面だった。6分にはオナイウのクロスに相良が飛びこんだが、これは打ち上げてしまった。直後の7分、仙台は右サイドからピンチを迎えたがクリア。その後の連続CKも乗り切った。
12分、仙台はオナイウのクロスに中山が合わせたが、これは枠外。その後は大分に押し返されたが、サイドに追いこんで食い止めた。20分、中島がペナルティーエリア手前で倒されてFKを獲得。22分、中島がこの直接FKからゴールを狙ったが、この枠内シュートは濵田に弾かれた。
30分、長澤と小出が連続して転倒しピンチを迎えたが、ここは渡邉新太のシュートが枠を外れて命拾いした。31分、仙台が右サイドから逆襲。オナイウのラストパスを受けて中島が左足でゴールを狙ったが、惜しくも右に外れた。35分には石尾のロングスローから中山が混戦でシュートしたが、浮かせてしまった。そして40分、相手GKのパスをオナイウがカット。パスを受けた相良が切れこんでフィニッシュし、仙台が先制。1-0として前半を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。49分、仙台は中島のポストを受けた相良が遠目から左足でシュート。これは濵田の正面だった。55分には自陣でカットした石尾がドリブルで攻め上がったが、中山へのラストパスがオフサイドになって決定機まではいかなかった。
56分に大分が3選手を交代してからは仙台が押される展開となった。ここで63分、仙台は長澤と相良を鎌田大夢と郷家友太に交代した。その後もなかなかシュートに持ちこめない仙台だが、70分に鎌田のドリブルからのパスを受け、郷家がシュート。CKを獲得した。この流れから最後は小出がシュートしたが、これは濵田の正面だった。
73分、仙台は2選手を交代。中山から菅原龍之助、石尾からマテウス・モラエスに代えた。77分、仙台は中島が遠目からシュート。これは枠に当たってゴールならず。二次攻撃から菅原がシュートしたが、これは外れた。ここから押していた仙台だったが、83分、スルーパスで最終ラインの裏を取られ、クロスから途中出場の長沢駿に押しこまれた。これにより1-1の同点とされた。
追いつかれた仙台は、88分に最後の交代で中島から遠藤康にスイッチ。流れを変えたいところだったが、カウンターからの決定機でなかなかシュートを打てない。アディショナルタイム6分にも互いが攻め合う展開となったが、スコアは1-1で終了。勝点1からのシーズンスタートとなった。

仙台でのJクラブトップチーム初采配となった森山佳郎監督は、前半の「計画通り」という展開の評価と、後半は相手に選手交代で流れを変えられたことへの反省を口にした。そのうえで「大分さんも必死で勝点を取りにきた中で、よく耐えてくれた、戦ってくれた、走ってくれた」と評価。次節・長崎戦で、今シーズン初勝利を目指す。

reported by 板垣晴朗

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