仙蹴塵記

明治安田生命J2第37節 熊本戦・第一報 激しいプレッシャーで熊本を押しこむ。氣田亮真のPKによる1点を守り切り、5試合ぶりに勝利

5試合ぶりの勝利を目指すベガルタ仙台は、明治安田生命J2第36節・千葉戦で大きく入れ替えた先発メンバーから再び大幅入れ替え。復帰あり、久しぶりの先発ありで、6人変更となった。蜂須賀孝治、長澤和輝、松崎快、中島元彦、氣田亮真、山田寛人が先発した。ゲームキャプテンは小出。

仙台は立ち上がりから猛然とプレッシャーをしかけ、チャンスを作る。8分に氣田が左から切れこんでミドルシュート。これは右に外れた。9分にはこぼれ球を蜂須賀がシュートするも、またも右。直後に山田がループシュートでゴールを狙ったが、これは田代琉我のセーブで惜しくもゴールできなかった。
12分、仙台は蜂須賀のクロスのこぼれ球を巡る争いから氣田がシュートに持ちこんだが、枠を外れた。18分には攻め上がった秋山陽介が競り合いから相手のこぼしたボールをシュート。だがこれも枠外だった。
熊本になかなかシュートを打たせず優位に進めていた仙台は、32分に氣田がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーは氣田が自ら務め、田代との駆け引きを制して決めた。氣田は今季5点目。仙台は第31節以来となる先制点を決め1-0とした。
勢いづく仙台は38分に松崎のクロスへ山田と氣田が飛びこんだが、どちらも惜しくも合わず。45+3分には左サイド遠目から中島がFKからゴールを狙ったが、これは入らなかった。前半は1-0と仙台のリードで終わった。

仙台は後半開始から山田をホ・ヨンジュンに交代。後半立ち上がりは熊本に攻めこまれて連続してCKを与えるが、林を中心に落ち着いて対応。57分にホ・ヨンジュンが右サイドの角度のないところからシュートを狙ったが、これは惜しくも外れた。
65分にゴール正面での相手シュートを林が伏せるなど押される時間帯になった仙台は、66分に両サイドの選手を交代。氣田と松崎に代わって齋藤学とオナイウ情滋がピッチに入った。74分には長澤からエヴェルトンに交代した。75分、右サイド遠目でFKを獲得した仙台は、鎌田大夢のキックに小出が頭を合わせたがこれは枠に飛ばなかった。
79分、仙台はオナイウがCKを獲得。中島のキックに蜂須賀が頭で合わせたが、これは浮いてしまった。84分には相手CKからピンチを迎えたが、シュートは林がおさえた。87分の相手パスワークからのピンチも林がストップ。直後に仙台は中島から郷家友太に交代した。
終盤は熊本もロングボールを増やすなどしてさらに押しこもうとしてきたが、仙台もカウンターで対抗。後半アディショナルタイムには相手陣内深くでキープして時間を使うなどして逃げ切り、1-0で勝利した。

仙台にとってリーグ戦5試合ぶりの勝利。堀孝史監督は「今日は本当に選手たちがハードワークして、失点もせず、ゴールも奪えて勝てたことを選手たちに感謝したい」とチームを称えた。

reported by 板垣晴朗

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