仙蹴塵記

年初のご挨拶

謹んで初春のお慶びを申し上げます。
今季も【仙蹴塵記】をよろしくお願いいたします。
暦の上では2023年が始まったわけですが、ベガルタ仙台にとっての2023年は……そうですね……昨年終盤に「2023は、始まっている。」ということでチームはもう10月27日から2023シーズンの準備を進め、12月25日には選手・スタッフの体制が早くも発表されました。12月22日に富田晋伍選手選手が仙台一筋18年の選手生活に別れを告げるなど人の出入りはありましたが、様々な人たちの思いを引き継いで、2023シーズンのチーム作りは進んでいます。まずは今年1月9日の始動日を楽しみに待ちましょう。

さてこの【仙蹴塵記】は明治安田生命J2リーグ戦の優勝を目指して戦うチームについて取材した記事をお送りするわけですが、取材者にとっても過酷なJ2を勝ち抜くべく、昨季以上に充実したものをお届けできればと思います。昨季のポストシーズンから、練習場でもミックスゾーンが設けられて選手やスタッフへの取材の自由度が増しました。引き続き感染対策をとり、取材ルールを守りつつ、様々な話を聞ければと思います。私はまずキャンプ取材をどうするか、いろいろ頭を悩ませているところですが……

チームは一時オフに入っていますが、2023シーズンを戦う選手の中にはこの元日も早速動いている者もいます。今季からの仙台加入が決まっているオナイウ情滋選手は、現在所属する新潟医療福祉大学で第71回全日本大学サッカー選手権大会を戦っており、見事決勝戦に進出しました。準決勝には多くの仙台サポーターが応援に駆けつけたそうですね。1月1日の決勝戦で、果たしてタイトルを獲得することができるでしょうか。貴重な経験を積んで、仙台での今季初練習に合流することでしょう。

そのオナイウ選手は、既にJFA・Jリーグ特別指定選手として昨季のチームで長く練習に参加しており、しかもJ2第28節・長崎戦で85分から出場してJデビュー済み。そのときのコメントが印象的でした。
「ベガルタに加入すると決めてから、ユアスタでプレーすることにずっと心の中で憧れていました。自分としては幼い頃からJリーグの舞台でプレーするのは大きな夢だったので、いったんそれが叶ったかたちにはなるのですが、満足していないというか全然ここで終わる気はないし、もっと仙台のためにプレーして、勝利に貢献してJ1に行きたい」
オナイウ選手にとっては、もう試合に出ることではなく、出て勝つこと、仙台の仲間と一緒にJ1に行くことが目の前の目標です。彼のように志の高い選手たちが集まり、チームは長いJ2を戦います。既に始まっている2023年の続きを、楽しみに見守りましょう。

なお、今後の更新予定につきましては、3日と5日に「去りゆく選手たち」の残り2回をお届けします。7日は現段階での選手動向を簡単にまとめ、9日の始動日からまたレポートをお届けできればと思います。

それでは今季もよろしくお願いいたします。

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