仙蹴塵記

明治安田生命J2第39節 東京V戦・第一報 主導権を握った後半に痛恨の2失点により0-2。無得点で連敗

ベガルタ仙台は明治安田生命J2第38節・岡山戦での大敗から立ち直るべく、このホームでの第39節・東京V戦で立て直しをはかる。この試合では岡山戦から先発メンバーを5人変更して臨んだ。平岡康裕、福森直也、内田裕斗、遠藤康、石原崇兆が先発出場。ゲームキャプテンは中山仁斗が務めた。選手入場時には仙台サポーターが小旗を振って迎え入れた。

コイントスの結果、通常とエンドが逆の状態でキックオフ。仙台は5分、左サイドでテンポよくパスをつないで氣田亮真が抜け出し、そのクロスの二次攻撃で中島元彦がシュート。これは右に外れた。7分には相手のバックパスをカットして中山がシュートを狙ったが、これはブロックされた。

10分頃から東京Vがボールを保持し、仙台陣内で試合が進む時間が続く。仙台は前半で5本のCKを相手に与えたが、集中した守備で食い止める。しかし攻撃面では相手最終ラインの裏を取るパスがずれる場面が目立ち、なかなかシュートに持ちこめない。前半は0-0で終わった。

伊藤彰監督ハーフタイムコメント
・背後のランニングをケアしよう。
・セカンドボールを回収しよう。
・ボールを出し入れして前向きの選手を使ってあげよう。

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。仙台は49分、右サイドから細かくパスを繋ぎ、最後は氣田亮真がシュート。これは枠を外れた。53分には遠藤康が相手陣内左サイドで倒され直接FKを獲得。中島がこのキックからゴールを狙ったが、マテウスにキャッチされた。

仙台は59分、内田のクロスに石原が頭を合わせたが、シュートはマテウスの正面だった。62分には右サイドで繋ぎ、最後はスルーパスに中山が反応して抜け出したが、マテウスに阻まれた。69分には左サイドからのクロスに中山が飛びこむもゴールならず。攻めながらゴールが遠い時間が続いた。

後半は仙台ペースで進んでいたが、76分にショートCKで変化をつけられて染野唯月に先制ゴールを許してしまった。0-1とされた仙台は直後の79分に3選手を交代。松下、氣田、石原を梁勇基、富樫敬真、真瀬拓海に代えた。直後の80分、富樫がクロスに飛びこんだが、マテウスにキャッチされる。81分にも切り返しから富樫がシュートしたが、またもマテウスに止められた。

仙台は85分に福森からフェリペ・カルドーゾに交代。4-4-2のかたちにして攻めこむも、87分に逆襲を受ける。左サイドから折り返されたボールをゴール前に送られ、これを阪野豊史に押しこまれてしまった。

0-2とされたあとに攻め手を欠いた仙台は、シュートに持ちこめず。2試合連続無得点での敗戦と、厳しい結果が残った。伊藤彰監督は粘り強く戦って後半に主導権を握ったことを評価する一方、最も欲しかった結果が出せなかったことについて「流れのいい時間帯を前半から増やしていくことが我々の今後の課題。それができない限りはプレーオフでJ1昇格に辿り着けないと思っていますので、一週間その準備をしながら先に進んでいきたい」と改善すべき点を挙げて先を見た。

reported by 板垣晴朗

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