明治安田生命Ｊ２第34節 水戸戦・第一報 2点を先行され、中山仁斗のPKで1点を返すに留まる。ピッチ内での修正見せるも泥沼の4連敗
明治安田生命Ｊ２第34節・水戸戦で、ベガルタ仙台はここまで3連敗の悪い流れを変えるべく、前節から先発メンバーを3人変更。内田裕斗、フォギーニョ、梁勇基が先発に入った。ゲームキャプテンは梁。
仙台は立ち上がりにクリアミスなどで水戸に押しこまれるかたちになったが、3分の相手ミドルシュートを小畑裕馬がセーブしたり、ポストに助けられたりしてしのぐ。11分には加藤千尋が相手ゴール前で倒されて得た直接FKから、遠藤康がゴールを狙う。これは右に外れた。仙台はこの後、なかなかシュートに持ちこめない時間が続く。相手のミドルシュート攻勢を受ける中、29分、杉浦文哉に先制点を奪われてしまった。
なかなか攻撃が噛み合わない仙台だが、38分に細かく右サイドで繋いでいるうちにキム・テヒョンが攻め上がり、ボールを受けて強烈なシュート。だがこれは枠を外れた。攻撃のリズムをつかもうとしていたところでのミスから失点し、仙台は0-1で前半を終えた。
原崎政人監督ハーフタイムコメント
・味方の位置を見て、立ち位置をとる
・クロスに対して、人が入っていく
・連動して追い込むこと
ハーフタイムでの選手交代はなし。後半に選手配置を変えた仙台は48分、左サイドのゴールラインギリギリから内田裕斗がクロス。これを受けた中山仁斗がかかとでシュートを狙ったが、GK山口瑠伊にキャッチされた。51分には中山のスルーパスから中島がシュート。これは右に外れた。
64分、中島が相手陣内のドリブルで粘ると、左サイドで倒されてFKを獲得。中島が自らゴールを狙ったが、山口に弾かれて得点はならなかった。
71分、仙台は加藤から名倉巧に交代。だが74分、相手カウンターから右サイド遠目でFKを取られる。するとここから鈴木 喜丈に繋がれたパスはオフサイドにならず、土肥航大に押しこまれ0-2とされてしまった。
77分、仙台は梁とフォギーニョを吉野恭平と富樫敬真に交代。79分にはFKのこぼれ球を名倉がシュートしたが、これは枠を外れた。
81分、仙台は相手のハンドでPKを獲得。83分に中山がこれを決め、1点を返した。
90+3分、仙台は遠藤からフェリペ・カルドーゾに交代。しかし攻勢実らず、追いつくこともできないままに1-2で敗戦。泥沼の4連敗となってしまった。
原崎政人監督はここ数試合で失われていた攻守で前に出る姿勢が戻ってきたことは「強度の高い水戸さんに対して一歩も引かないで、彼らの持っているものを示し続けてくれたということに関しては、非常によくやってくれた」と評価したものの、結果は出せなかったことについてプレーの質が足りなかった場面などを挙げ「こういうゲームをしっかり勝ちに持っていけるように」と反省することしきりだった。
reported by 板垣晴朗