仙蹴塵記

明治安田生命J2第33節 千葉戦・第一報 2戦連続無得点の0-2で、3連敗。自動昇格圏はさらに難しい状況に

明治安田生命J2リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指すベガルタ仙台は、前節・群馬戦から先発メンバーを4人入れ換えた。佐藤瑶大、吉野恭平、加藤千尋、中山仁斗が先発入り。また、ベンチには梁勇基が天皇杯2回戦・Honda FC戦以来のメンバー入りを果たした。ゲームキャプテンは平岡康裕。

仙台は立ち上がりから千葉にクロス攻勢をかけられたり、左サイドを何度も突かれたりしたが、この日は左サイドバック(SB)に入ったキム・テヒョンらの守備で防ぐ。15分には右スローインから流したボールを、加藤千尋がミドルシュート。これは上に外れた。

26分には相手CKをおさえてからのカウンターで、中島元彦がミドルシュート。これは左ポストとクロスバーの角に当たって惜しくもゴールに入らなかった。35分には右サイドのFKを遠藤康が直接狙ったが、これはGK新井章太に弾かれた。37分にはそれより中央寄りのFKを中島がシュート。しかしこれは枠を外れた。42分には左からのFKに佐藤瑶大が頭を合わせたが、このシュートは新井章にキャッチされた。

雨の中、ラフなハイボールが増えてきたところで前半終了。仙台は0-0で試合を折り返した。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・クロスの出し手にしっかりアプローチすること。
・味方のサポートに入ってあげよう。
・セカンドボールを回収しよう 。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半に攻め手を強めたい仙台だったが、55分にセットプレーから痛恨の先制点を許す。55分、相手の後半最初のCKで、こぼれ球を新井一耀に蹴りこまれた。

0-1とされた仙台は、65分に2選手を交代。加藤と皆川佑介を名倉巧とフェリペ・カルドーゾに代えた。68分、その名倉がFKのこぼれ球をシュートしたが、これは打ち上げてしまった。

なかなか相手を崩しきってのシュートに持ちこめない仙台は、今度はスローインからの攻撃で失点を喫する。74分、相手スローインを頭でつなげられ、最後は見木友哉に押しこまれた。0-2。苦しい展開となった。

仙台は失点直後に遠藤からフォギーニョに交代。77分に中山がミドルシュートを打ったが、これは新井章の正面。86分にはCKのこぼれ球を吉野がシュートしたが、これは上に外れた。直後に、中島とキム・テヒョンから、蜂須賀孝治と福森直也に交代した。しかし終盤に猛攻をしかけるもゴール前で肝心の一手が出ず、2戦連続無得点の0-2で敗戦。3連敗となってしまった。

自動昇格圏がまたも遠のいた敗戦に、原崎政人監督も「非常に厳しい負け」と率直な気持ちを口にしたが、「まだ試合は続きますし、いろいろなものがすべて決まったわけではない」と、目の前の試合で勝ち続けることに意識を向けた。攻撃時に4バック、守備時に5バックにする対千葉用のシステムがはまらなかったところから修正したまではよかったが、攻撃が不完全燃焼のまま終わったことについては「もうひとつ早くサポートにいって、もうひとつ早くサイドを変えたかった。テンポを上げられなかった」ことを重く見た。次節のホーム・水戸戦までに、修正を急ぎたい。

reported by 板垣晴朗

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