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果たして「不思議の勝ち」なのか【#明治安田生命J2リーグ】第9節 3◯2 #藤枝MYFC|#ジェフユナイテッド千葉

ジェフユナイテッド千葉(第29回ちばぎんカップ)Photo:Atsushi Tokumaru

●果たして「不思議の勝ち」なのか

前半26分で0-3のリード。ここまでは千葉の圧倒的優勢でした。しかし2点を返され、後半はうってかわって藤枝の攻勢。なんとかそのまま勝利しましたが、同点または逆転されていてもおかしくない展開でした。

ただ、こういう試合は今季初めてではありません。少なくとも3試合は負けていてもおかしくない試合を勝っています。

勝ちに不思議の勝ちあるも、負けに不思議の負けなし。

プロ野球のレジェンド、野村克也監督の言葉です。松浦静山の著とされる『甲子夜話』からの引用だそうですが、千葉の勝ちが果たしてして「不思議の勝ち」なのかどうかは判然としないところではあります。

今季のテーマである「大人になる」という点では、こういう試合でも3ポイントを取れたのはまさしく狙い通りであり、粘り強い守備と勝利への意欲がなければこんな勝ち方はできないので、そこは素直に喜びたいと思います。しかし、この試合に多くの負け要素が含まれていたのは間違いなく、負けていても不思議ではなかったでしょう。

3点ゲットするところまでに不思議はなかった。けれども、相手に3点目を取られなかったのは運によるところが大きかった。しかし全部が運というわけでもない。そしてこういう試合が初めてでもない。果たして「不思議の勝ち」なのかどうか、正直よく分からないんですよね。

●完璧な3ゴール後の2失点

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