●プスカシュ賞ノミネート級の先制弾

髙橋壱晟の先制弾はびっくりでした。千葉のCKを水戸がクリア。髙橋はペナルティアークの後方にいた。ツーバウンドしたところを右足で叩くと、ボールはゴール左上へ突き刺さる――この瞬間、思い浮かんだことを正直に言いますと「プスカシュ賞」です。

世界年間最優秀ゴール賞。2014年には佐藤寿人がノミネートされていたそうですが、これは行けるんじゃないかと。軌道が何となくプスカシュっぽかったし（笑）。それはともかく、素晴らしいゴラッソでした。

先制した後はずっと水戸に攻め込まれ、後半は流れを戻しましたけど、それでも守備の時間は長かった。ただ、しっかり守れていました。今季は守備の安定感が出てきましたね。

守備の固さが収穫である一方、なかなか自陣から出られない課題も見えました。

●カルリーニョス ジュニオの使い方

水戸はけっこうビルドアップがうまかったです。ボランチが下りる、SBの片側が絞るといった形の3枚回しがメインでしたが、可変をさらっと差し込みながら自信を持ってボールを動かしていました。

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