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相対的に勝てればいいという考え方【戦術分析:代表】#キリンチャレンジカップ2018 in EUROPE #日本代表 1-2 #ウクライナ代表

キリンチャレンジカップ2018 in EUROPE
日本代表 1-2 ウクライナ代表
http://www.jfa.jp/samuraiblue/20180327/match_page.html

●ベースの戦い方
前回のマリ代表戦は、あまりにもあんまりな内容だったこともあって、ファンの皆さんの心の健康を願い、かなりふざけたテキストにしてみました。ウクライナ代表戦は少し内容も改善されて多少は落ち着きを取り戻した方も多いでしょうから、今回はあまりふざけずに行きます。

ちなみにJ2のジェフユナイテッド千葉vs京都サンガF.C.はドイツに行っても見られないという意見多数のため、ベルギーで大人しくしておりました。帰国後に何らかの形でまとめたいと思います。

さてウクライナとの試合、というより今回の2試合のまとめです。マリ戦に続いて、特に仮想ポーランドという戦い方はしていなかったと思います。ヴァイッド ハリルホジッチ監督にはワールドカップの3試合に関してのアイデアがあるようですが、例えばポーランド対策といっても1つではありません。状況によって日本代表の戦い方は変わるので1個だけはありえないわけです。ウクライナでは、そのいくつか想定している戦い方の1つ(正確にはたぶん2つ)でやったということです。これはマリ戦も同じです。

で、その1つというのが予選から続けている堅守速攻型のベースであって、これまでも当然見せているものですから手の内はさらしていない。ただ、悲しいかなベースのところがW杯のレベルを考えると底辺といっていいでしょう。大会前の対策で上積みはあると思いますが、ベースが低いと上乗せしても相手を上回るほどの高さになるのかという不安はありますね。

●割とノーマルな強化方針
ハリルホジッチ監督は「まだ準備はできていない」と記者会見で繰り返していました。できていないというより、していないに近いと思います。対戦相手に合わせた作戦立案と落とし込みが持ち味の監督ですが、どういう選手が使えるかに左右されるので現時点では明確なプランを作れないのだと思います。およそのイメージはあるにしても。

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