【ユナパな話】VOL.20「俺の、コパアメリカ!(ユーロ)」(取材・構成:西部謙司)
#jefunited #ジェフ千葉 #阿部翔平 #関塚隆 #コパアメリカ #ユーロ2016
スカパーのCMに便乗して、「俺のコパアメリカ、またはユーロ」というテーマで取材を開始しようとしたところ、エルゴラッソ紙の千葉担当・松尾さんが、
「あ、それ、俺もやったんですけどね……」
全然、収穫がなかったそうなのだ。試しに阿部翔平に聞いてみたら、
「見てないです」
松尾さんの話では、ほとんどの選手が見ていないそうだ。確かに放送が深夜なので、ライブでは見ないだろう。でも録画ぐらいは、と思われるかもしれないが、意外と選手は他人の試合は見ないものなのだ。そもそもプレーするのが好きなのと、試合を見るのが好きというのは必ずしも一致しない。もっと言ってしまえば、プロ選手の中にはファンほどサッカーが好きではない人もいる。
能力があるのと、それが好きなのとは、一致していなくて不思議ではない。
好きなのに、その分野に全く向いていないということは、まあ誰しもが経験するところだろう。本を読むのは大好きでも作家になれるとは限らず、歌が好きでも歌手になれるわけではない。しかし、能力があるのに実はそんなに好きではないというのは想像しにくいものだ。サッカー選手はサッカーが好きだと思い込みがちである。
では、例えば鞄職人は鞄作りが好きだろうか。好きかもしれないが、むしろ仕事だからやっている人が大半だろう。世の中、職業と趣味が一致しているケースの方が少ないと思う。そう考えれば、サッカー選手がそれほどサッカーを好きでなくても不思議ではないわけだ。自分のプレーや試合には一生懸命だが、外国の大会なんかあまり興味がない、そういう人は実はけっこういるし不思議なことでもないわけだ。
でも、監督は見ているだろうと聞いてみたら、
「見てますよ!」
さすがロンドン五輪でチームを4強に導いた関塚隆監督である。しかも、まさかのライブ。
「夜遅いのは弱いんですけど、4時ぐらいなら少し早く起きれば見られますから」
では、まずはコパアメリカから。
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