【アジアカップ特別版】Vol.4 あっけない幕切れ@シドニー(文・西部謙司)2,197字 2015/1/26
現在、西部謙司はアジアカップを現地の豪州で取材中です。1月の「犬の生活」は、【アジアカップ特別版】をお伝えしております。
●日本にとって収穫のない大会
UAEと1-1、PK戦で敗れたあと、日本のハビエル・アギーレ監督は「このチームを誇りに感じる」と言った。
アギーレ監督が記者会見で話していたとおり、UAE戦でも日本は多くの決定機を作れていた。決定力不足は否めないが「これを続けること」と言っている。ただ、いかにもアジアカップのこれまでの経緯を知らない人の発言とも言える。
アジアカップが日本の最大目標ならば、アギーレ監督の敗戦の弁はむしろ普通である。ところが、実際のところ日本にアジアカップは通過点に過ぎない。目標はW杯であり、そこでグループリーグを突破することだ。グループリーグを突破するには、そのグループで二番目に強い相手を倒さなければならない。組み合わせにもよるが、その相手はヨーロッパの中堅クラス、アフリカのトップチーム、ブラジルとアルゼンチンを除く中南米あたりになる。このクラスに勝ち切れる力があればベスト16は現実的な目標になり、日本はまずそこを目指すべきだ。
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