【西部謙司特別コラム】一発勝負のJ1昇格プレーオフを制するためには「シナリオ」を持って臨むべき(2013/11/30)
決戦迫る!
徳島ヴォルティスとのプレーオフ準決勝がいよいよ日曜日です。これに勝てば国立競技場でのJ1昇格をかけての決勝となります。昨年は決勝で大分トリニータに0-1で負けてしまいましたが、今年は“二度目の正直”となるのでしょうか。
というわけで徳島戦のプレビューなのですが、ヨーロッパに2週間ほど出張に行っておりまして最後の2節を見ておりません。分析というより非常にざっくりした一般論になってしまいますが、プレーオフとはどういう種類のゲームなのか考えてみたいと思います。
立場の微妙に違う試合
プレーオフはご存じのとおり3~6位で行いますが、上位チームはドローなら勝ち抜けというルールになっております。準決勝は4位の徳島との対戦ですから、5位千葉は勝利しないと決勝へ行けません。おまけに決勝は中立地の国立競技場ですが、準決勝は上位クラブのホームで行われます。
昨年も準決勝は横浜FC(12年・4位)のニッパツ球技場でした。ただ、アウェーといってもそう遠くもなく、多くのサポーターが来場してあまりアウェー感はありませんでした。スタジアムのすぐ裏が古河電工の社宅でして、かつては川淵三郎氏や小倉純二氏も住んでいたというジェフ色の強い場所柄ということもあったかもしれません。試合も4-0と快勝でした。ちなみにもう一方の準決勝もアウェーの大分が4-0で京都サンガを下しています。
そうするとアウェーと引き分けアウトは、そんなに影響がないように思えます。が、本当のところどうなんでしょうか。
昨年の決勝、千葉は大分に引き分けても昇格が決まる立場でした。しかし、引き分けを狙うという戦い方はしていません。そもそも最初からドローを狙う戦いというのは、かえって難しいと思います。ただ、引き分けオーケーなのか勝たなければダメなのかは、やはり本来は大きな違いです。
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