【アジアカップ特別版】Vol.2 1-0快勝とミリガンとヒジ@ブリスベン(文・西部謙司)1,677字 2015/1/18
現在、西部謙司はアジアカップを現地の豪州で取材中です。1月の「犬の生活」は、【アジアカップ特別版】をお伝えして参ります。
●2-0、3-0に近い1-0
日本の第2戦はイラクとブリスベンのサンコープスタジアムで行われた。結果は1-0、得点は本田のPKのみと辛勝スコアだが、試合をご覧になった方にはお分かりのとおり、イラクはほとんどノーチャンス。1-1になる危険よりも、2-0、3-0、へたすれば4-0になっていてもおかしくない内容のゲームだった。
イラクはとにかく運動量が少ない。遠藤と香川をマークするはずのボランチは自分のポジションにいるだけで、日本の攻撃の起点となる二人をほぼ放置。遠藤は探るようにボランチの背後に回ったり手前に引いたりしていたが、まったく追ってこないのだから拍子抜けしたのではないかと思う。
前半は遠藤が左寄りのポジションでパスワークの軸となり、乾や岡崎をボックスへ侵入させて決定機を作っていた。ただ、1点をリードすると日本は攻撃をしばし緩めて自陣にブロックを敷いた。このあたりは現実的なアギーレ監督の色が出ていて、リードしたときの戦い方がはっきりしている。ただ、守備はさほど問題なくても狙いのカウンターが不発だった。後半はしばらくイラクの攻め込みが続いていた。
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