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【レビュー】J1昇格プレーオフ決勝千葉0-1山形@味スタ「中途半端からの脱却か、割り切りか。千葉はターニングポイントに立つ」(文:西部謙司)2014/12/08

●J1っぽいチームがJ2らしいサッカーに敗れる

 プレーオフ3回目の挑戦も残念な結果でした。今回の直接の敗因ではありませんが、3回もプレーオフで蹴落とされたのは「中途半端」だからでしょう。

 山形は非常にJ2らしいサッカーをしていました。一方、千葉はJ1っぽいサッカーをしてきました。そして過去2回のプレーオフと同様に、今回も「これぞJ2」というプレーをしたほうが勝っているんですね。J2らしい戦いに徹したほうが一発勝負には強い。千葉はJ2の中でJ1に近いプレーぶりなのですが、いかんせんJ1ではないわけです。J1とJ2の間、中途半端な位置だと思います。それが直接の敗因とは思いませんが、5年間昇格できない要因の一つだとは感じています。

●入り方は悪くなかったが、その時間が長すぎた

 千葉は天皇杯とはメンバーを代えてリーグ戦仕様。関塚体制のベストメンバーといっていいでしょう。一つだけ「お?」と思ったのが田中佑昌のベンチ入りでした。リーグ戦ではしばらくベンチ外が続いていたのが、この一戦に突然のメンバー入り。最近は非公開練習も多くてはっきりしたことはわからないのですが、たぶんコンディションが良かったのでしょう。

千葉 先発フォーメーション

[4-2-3-1]
森本
谷澤 町田 幸野
佐藤健 佐藤勇
中村 山口智 キム 山口慶
高木

(残り 2281文字/全文: 2828文字)

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