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【試合前コメント】関塚監督「攻守においてもう少し前でプレーしたい」、兵働、森本、大岩、オナイウ(取材:片村光博)(4,214文字)2014/09/04

関塚 隆監督
攻守においてもう少し前でプレーしたい

「(チームの現状をどう捉えている?)もう少し点を取りたいが、守備の頑張りはすごく評価できる。攻守においてもう少し前でプレーしたいというところ。(8月の勝ち点6という結果をどう感じている?)直接対決で大事だった第28節。岡山戦は(勝ち点を)逃してはいけなかった。横浜FC戦、熊本戦もモノにしたかった。その3つについてはそう思う。(前節・水戸戦は)勝ったことはすごく評価したいけど、中身は押し込まれても押し返すところが必要。じゃあ、そのために何が必要かというところで、前に出ていくということが大事。1点を取れたことで少し大事にというところがあったけど、天皇杯の柏戦では『このままじゃダメだ』と思って、前に出て押し返した。そういった心理的な要素でゲームは変わる。追加点を取れるような形を、チームとして持っていきたい。ただ、非常によく頑張って苦しい試合をモノにしてくれたと思っている。(押し返すためのアプローチは?)トレーニングでどこにポイントがあるかが大事。メンタリティーが出るところだけど、それを技術的、戦術的要素でどう押し返していくかを、まずはトレーニングでしっかりとやっていかないといけない。ボールを奪ってせっかく良いところに行っているのに、みすみす勝負球を入れてすぐにボールを失ってしまったりしている。まだ今日の紅白戦でもそういうところが見られる。そういうところで相手が帰らなければいけない状況や、カウンターしづらい状況まで押し込んでいきたい。(水戸戦後にはパスが足元ばかりという話をされていたが?)どうしても足元を見てパッと出している。前は動き出してあげて、遠くからまずは見ていくということをして、それで全体が前向きに行ければそれが理想。取ったときに視野に入る選手にどうしても渡しちゃうから、ボールの奪い方も大事。失い方も悪いから後ろに走らされて、取ったときには足元しか見ることができない状態になっている。失い方、奪い方、取り返し方のバランスがもっと整理されてくればいい。水戸戦では失い方も悪いし、相手にグッと押し込まれて何とかボールを奪うという状態だった。そこから前に出ていく推進力がなかった。守備だけやってもダメだし、攻撃だけでもダメ。そういうところが大事。でも、ああいう試合をモノにすることも、これからは大事になってくる。(今節・京都戦については?)ここからは一戦一戦が勝負。京都もそうだし、次の北九州もそう。京都も負けなしで戦っているし、大黒というストライカーもいる。大黒に良いボールが入ってしまうと手強くなるので、その前でいかに分断するかになる。アウェイに乗り込むが、みんなで一つになって、勝つための準備をしっかりしていきたい。(京都戦のポイントとなるのは?)まずはわれわれがしっかりと相手を上回って、得点チャンスを多く作っていくこと。お互いに出ていってアタッキングサードまで行けば戦えるタレントがいるので、そこがポイントになるんじゃないかなと思う。あとはゴール前の質。(4日の紅白戦では井出をダブルボランチの一角で試していたが?)まだまだだが、しっかりと考えてプレーできている。前目でワンドリブルやワンプレー多いときもあるので、ボランチをやらせればそのあたりの判断がもう少し早くするところもある」

MF 10 兵働 昭弘
当たり前のことをやっていくしかない

「(ここ数試合はボールを持たれる時間が長くなっているが?)ボールを取ったあとにどこを見るかとか、ボールを持っていない選手の動き出しとか、いろいろな要素がある。まずは広いほうにうまくボールを持っていけるようにすることと、奪ったあとに前線の選手を見られるならしっかり見る。その選手がまずは失わないことも大事。ただ、あまり長いボールばかりになり過ぎてもいけないし、近過ぎてもいけない。みんなが良い距離感を持ってやること。それともし背負っているなら早めに前向きの選手がサポートするとか、そういう当たり前のことをやっていくしかない。一概にどの距離が良いとかは言えないけど、なるべくボールを持っている選手を孤立させないようにする。あとは動きも動けばいいってもんじゃないし、意図ある動きで人とかぶらないようにすることが重要なんじゃないか。(今週のトレーニングで改善の兆しはある?)ボールを取ったあとにどういう動きをするかというのを何回もやっている。そういうのは前線の選手も分かりやすいと思うし、奪ったあとの後ろの選手も狙いやすい。だいぶクリアになっていると思う。

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