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【試合後コメント】天皇杯2回戦千葉3-2長野@フクアリ – 関塚監督、大塚、田中、森本(取材:片村光博)(2,973文字)2014/07/13

関塚 隆監督
勝つために18人がしっかりとプレーしてくれた

「サポーターに助けられて後半、尻上がりに良くなって勝てた。そういう意味では本当にサポーターに感謝したい。選手のほうは僕も4日間トレーニングしたわけだが、お互いに緊張感のある中でやっている。しかもスタジアムでお客さん、サポーターが多くいるスタジアムで戦って、いろいろ重い空気もあったが、やることをきっちりやって、そして勝つために18人がしっかりとプレーしてくれた。それで勝って試合を終えられたと思っている。これから夏場で厳しい戦いが一戦一戦あるが、今日のようにチーム全体で勝利のために向かっていきたい。(最初の選手交代はアクシデントがあったと思うが、それを含めて2回最終ラインの配置転換を含めた選手交代を行ったが?)しかも(最初の交代は)同点だった。ちょうど千葉が点を取って、山口智が一回ピッチに入ったが、やはりやめたほうがいいかなという感じだった。2-2の同点だったので思い切った。最後に入った竹内彬というオプションもあったが、やはり中盤で構成力を持つことが逆転するためには必要かなと思って、そういう交代(山口智→井出)になった。(勝つことはもちろん、お客さんに来てもらうようなサッカーという意味ではどういったサッカーを見せていこうと思っているのか?)やはりサポーターにチームとしても魅力のある、スタジアムに来て応援したいなというサッカーを一戦一戦やる。その中にはやはり勝利へのひたむきさがある。W杯を見ても本当に最後までしのぎを削った中での戦いというのは、やはり見ていても感じるものがある。そういうものをまず、一戦一戦ホームで戦っていくということが大事な点じゃないかなと思う。また、チームとしてもそういう形でいくが、個人としてもやはりこの選手が見たいなと思う選手がしっかりと出てくるというか、そういうふうになっていってもらいたい。それを同時にできたら一番いいんじゃないかなと思っている。(長野の戦いぶりに抱いた印象は?)今まで長野さんが[3-4-2-1]でシャドーを二人置いていたが、[3-5-2]の2トップで中盤のところの構成が3枚だった。今日の試合で苦戦したポイントはそこで、得点したあとにすぐ失点した、あのバタバタ感は本当に二度とないようにこれからしていきたい。その中でボールを支配されて、前半はうまくいかなかった。相手の配置が変わったときに自分たちがどういうふうにボールを追い込んでいくか、あるいはボールを持ったときにどこのスペースを使っていくかというところの判断力が、今日はもう一つだった。長野さんが今日の試合に向けてやることを変えたときに、そこに対して対応できなかった。そこをもう少し柔軟にできるようになるにはまだまだ時間がかかると思うし、そういうようなチーム状況をこれから一つひとつ作っていきたい。(2トップの森本とケンペスの評価は?)まだまだですね。まだ現代的なFWの選手じゃない。もっ二人がハードワークというか、攻守にプレーできないと、どうしても後ろの4枚と離れてしまう。(実際に指揮を執ってみて、チームの雰囲気などはどうか? また、初采配ということでどういった気持ちで試合に臨んだのか?)やはり発見もあるし、今日みたいな公式戦で出てくるものもある。トレーニングの中とはまた違ったものが出てくる。だから、そういうものはやりながら感じてくるものかなと。選手たちもまだ頭で考えてプレーしている間はダメだと思うので、やはりもっと自然体の中でやって、その中で僕の見極め、どのくらいのプレーで全体のバランスができるのか。個人的なポジションのところも、そしてチーム全体も見なきゃいけない。今日は修正して勝ってくれたというところが収穫だなと思った。長野さんも力のあるチームなので、左サイドを抜かれたとき(67分の宇野沢の決定機)は本当にドキッとした。そういう意味では僕も久しぶりにベンチに入って、非常に緊張感のある戦いができたと思っている。(今日の采配はスーツ姿ではなかったが、その理由は?)今回、指揮を執るにあたってはこの姿でやりたいと決めた。そういう気持ちで、針がそういうふうに振れたのでそう決めた」

MF 14 大塚 翔平
後半は良い流れで入っていけた

「前半から攻撃に関してはやりにくさはなかった。後半のほうが左にスペースがなくて、僕自身もボールに触る回数が増えていた。(中村との連係が向上していたが?)特に意識した部分はないけれど、僕はどちらかと言うと中で受けるタイプなので、(中村)太亮くんが外のスペースをうまく使ってくれた。やりやすかった。

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