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【試合後コメント】J2第15節横浜FC0-0千葉@ニッパ球 – 鈴木監督、兵働、町田、山口智(取材:片村光博)(3,353文字)2014/05/24

鈴木 淳監督
全体的な攻撃のスピード感が、最後のところでなかった

「しっかりと守備をしてくる相手に対してなかなか最終的なところまで崩せなかったというのが全体的な総括になる。前半から、横浜FCさんのほうはしっかりブロックを作って間に入れるボールを消してきて、なかなかクサビを入れたり、中盤のいやなところにボールを運んだりすることができなかった。運んでいっても最終的にサイドに追いやられて、そこから向こうも人数をかけて守っているので、なかなか崩せなかった。今日はシンプルにクロスを入れても前線の選手が小さいので、それよりもサイドをしっかり崩してから攻めていこうという話をした。それはしっかり実行しようというふうに選手も感じてやってくれたと思うが、なかなかそこがまだできていないというのが現状になる。守備については、前半からリスクマネジメントはしっかりしていて、前線での切り替えもしっかりして長いボールを競ってこぼれ球を拾って展開するということで、あまり危ない場面はなかった。ただ、後半になって前がかりになったことと運動量が落ちたこと、あとはちょっとしたアクシデントやイージーミスでカウンターを何度か受けた。CBを中心に最後のところは体を張って無失点に切り抜けてくれた。全体としては、今までやってきたサッカーはしっかりできているが、今日のようなしっかり守ってくる相手に対して、3分の1(アタッキングサード)に入ったときに何ができるかというところ。今日はケンペスがいないので高さがまったくなくて、それでも相手の背後を切り崩していくような攻撃をしなくてはいけないと感じた。全体的な攻撃のスピード感が、最後のところでなかった」

――兵働に代えてナム・スンウを入れたが、その意図とナムの評価は?
「意図としては、ボールは動いていたが、ミドルシュートとかパワーがあるプレーをナムに期待して入れた。展開力はあるので、兵働の代わりに思い切って使ってということだった。最初のプレーが二つぐらいミスをしてしまって、そのままなかなかリズムに乗り切れなかったかなと思う。良いモノを持っているので、それをもう少し出せればよかった」

――高さがないということで、サブに入れた戸島の高さを使わなかった理由は?
「戸島は身長はあるが、ゴール前で何かをするというよりランニングタイプの選手。背は高いが、特別高さというところでは期待はしていない。ランニングをするのが彼の特徴なので、それで彼を投入しなかったということ。彼を入れるのであれば、スペースへのランニングと最後のところでゴール前に入ってくところを期待したい」

MF 10 兵働 昭弘
狙いはあったけど、なかなかできなかった

「サイドを崩せて、普段だったらクロスを上げられるタイミングで、今日はもう一つ崩しに行こうという感じだった。そうなると横浜の守備もまた整うし、なかなか崩し切れなかった。向こうもたぶんクロスが上がってこないのが分かっている構え方だったと思う。前半は(大塚)翔平だったりがミドルシュートを打っていたけど、もっとミドルシュートを見せないといけなかった。クロスを上げるにしても、高いボールじゃなくて速いボールで真横に良いボールを入れてあげるとか、狙いとしてはやろうとしていたけど、なかなかできなかったかなと。

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