直近10試合で4勝4分2敗。中盤戦、好調の理由とは?【いわてグルージャ盛岡】
いわてグルージャ盛岡は前節の第24節・富山戦(2〇0)で勝利。2位のチームに土を付けたことで、昇格圏内まで勝点7差に縮めた。
6月24日に行われた第15節・松本戦(1〇0)を始点とした直近10試合では4勝4分2敗。勝点16を積み上げているが、ここにきてチーム状況が上向き、勝点につながっている理由はどこにあるのか。今回はその検証をしていきたい。
結果がデータに追いつきつつある
ゴール期待値とはどれだけゴールが生まれやすいシチュエーション(シューターの体の向きやシュートエリア、相手DFの有無など)でシュートを打てたのかを表し、数値が高いほど得点チャンスを多く創出したことを意味する。一方、被ゴール期待値はその逆。平たく言えばどれだけ決定的なピンチをつくらせなかったか、という数字と捉えて差し支えないだろう。
第23節終了時点で、岩手のゴール期待値の平均は1.311/1試合となっているが、これはリーグ7位の数字である。そして実際に決めたゴール数は30得点でリーグ10位タイ。やや期待値からは下ブレてはいるが、概ねチャンス数に得点数が見合っているデータといえる。
そして本稿でよりフォーカスしたいのが、被ゴール期待値だ。被ゴール期待値はJ3全チーム中1位で、20チーム中唯一、1点台を割る0.938/1試合。実際の失点数は24でこちらはリーグで4番目に少ない数字となっている。
前半戦を振り返ると、データと現実に起きている得点数、失点数の乖離が大きかった側面があったが、それが収束され始めたといえるのがこの中盤戦。もともと崩されるシーンは少なかったものの、勝点のロストに直結する無駄な失点が多い課題はあった。それが改善され、パフォーマンスがよりデータに反映されていることで得点効率、失点効率の向上につながり、勝点に結びついていると言える。
ピッチではどんな現象が起きているか
ここまではデータを紐解けば読み取れる内容だ。では、実際にピッチではどんな変化、どんな成長が見て取れるのだろうか。
(残り 1497文字/全文: 2357文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ