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直近10試合で4勝4分2敗。中盤戦、好調の理由とは?【いわてグルージャ盛岡】

いわてグルージャ盛岡は前節の第24節・富山戦(20)で勝利。2位のチームに土を付けたことで、昇格圏内まで勝点7差に縮めた。

6月24日に行われた第15節・松本戦(10)を始点とした直近10試合では442敗。勝点16を積み上げているが、ここにきてチーム状況が上向き、勝点につながっている理由はどこにあるのか。今回はその検証をしていきたい。

 

 

結果がデータに追いつきつつある

ゴール期待値とはどれだけゴールが生まれやすいシチュエーション(シューターの体の向きやシュートエリア、相手DFの有無など)でシュートを打てたのかを表し、数値が高いほど得点チャンスを多く創出したことを意味する。一方、被ゴール期待値はその逆。平たく言えばどれだけ決定的なピンチをつくらせなかったか、という数字と捉えて差し支えないだろう。

23節終了時点で、岩手のゴール期待値の平均は1.3111試合となっているが、これはリーグ7位の数字である。そして実際に決めたゴール数は30得点でリーグ10位タイ。やや期待値からは下ブレてはいるが、概ねチャンス数に得点数が見合っているデータといえる。

そして本稿でよりフォーカスしたいのが、被ゴール期待値だ。被ゴール期待値はJ3全チーム中1位で、20チーム中唯一、1点台を割る0.9381試合。実際の失点数は24でこちらはリーグで4番目に少ない数字となっている。

前半戦を振り返ると、データと現実に起きている得点数、失点数の乖離が大きかった側面があったが、それが収束され始めたといえるのがこの中盤戦。もともと崩されるシーンは少なかったものの、勝点のロストに直結する無駄な失点が多い課題はあった。それが改善され、パフォーマンスがよりデータに反映されていることで得点効率、失点効率の向上につながり、勝点に結びついていると言える。

 

 

ピッチではどんな現象が起きているか

ここまではデータを紐解けば読み取れる内容だ。では、実際にピッチではどんな変化、どんな成長が見て取れるのだろうか。

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