クラブハウス整備事業に関する紫波町との連携協定締結式 -part1-【いわてグルージャ盛岡】
※メディアの囲み取材の内容は別記事にて追ってアップします。
協定の概要
紫波町といわてグルージャ盛岡は紫波運動公園の陸上競技場内に、新たに町民といわてグルージャ盛岡が共用するクラブハウスを整備することとしていました。この施設は株式会社いわてアスリートクラブが所有するものであり、整備費用はいわてグルージャ盛岡が調達する資金と、共感資本を予定しています。2025年春、共用開始を目指しています。
共感資本というのは企業版ふるさと納税やガバメントクラウドファンディングなどを活用し、広く皆様からの寄付金を支援いただきたいと考えているものです。クラウドファンディングのサイトはただいまから開始されていただいております。
クラブハウスのイメージはこのようになります。
クラブハウスにはトレーニングルームやシャワールーム、トイレなどを整備する予定です。いわてグルージャ盛岡の選手のみならず、町民をはじめとするみなさまの利便性向上を目的としています。いわてグルージャ盛岡にとっては競技力向上、ライセンスの基準達成などが期待されており、双方にとってメリットがあることからこの度提携協定を締結するに至りました。協定書にはただいま申し上げた内容を含め、7つの項目を掲げています。
- クラブハウスの整備
- 陸上競技場の機能向上
- グラウンドの優先的利用
- 地域の交流を目的としたクラブハウスの相互利用
- 健康、教育、交流を目的とした事業の実施
- 企業版ふるさと納税など寄付金の活用を図る
- いわてグルージャ盛岡、紫波町の発展。そのための寄与
7つの項目を実施することにより、紫波町といわてグルージャ盛岡が一岩となってクラブハウスの整備を図り、なおかつ交流を促していこうとするものであります。
それでは協定締結に移りたいと思います。
熊谷泉紫波町長
みなさんこんにちは。
ただいま、いわてグルージャ盛岡さんと紫波町の連携協定を締結させていただきました。グルージャのみなさんにはここの天然芝のグラウンドを使っていただいておりましたが、自分たちの練習場の整備が必要ということ、クラブハウスの整備も念願であったようでございますが、紫波総合運動公園は多くの町民に親しまれてきた公園であります。町としてもいろいろ考えまして、施設も一部老朽化が進んでおり、ここでいわてグルージャ盛岡さんにクラブハウスを整備していただいて、町民も利用できる形でということで町としてこの協定に取り組んだわけであります。両者の意見が一致しましたので、これからぜひクラブハウスの建設に向けて企業版クラウドファンディングなどで町も応援していきたいと思います。ぜひ完成させて、選手のみなさんが存分に練習して、J2を目指して頑張っていただきたいと思います。みなさんも応援、ぜひよろしくお願いいたします。
いわてアスリートクラブ 秋田豊社長
こんにちは、秋田です。
本日は紫波町さんとの連携協定、本当にありがとうございます。いわてグルージャ盛岡としてはクラブハウス、グラウンド、これはもう当初からの課題であり、これがやっと実現の道筋ができたということで、選手たちもそうですし、サポーターの皆さんにも喜んでもらえていると思います。僕たちがある目的というのは、僕たちがハブとなって人が集まったり、企業が集まったり、そしていちばんは町おこしだと思っています。ですので、紫波町民の方にもこのクラブハウスを一緒になって使っていただいて、健康に寄与しながら一緒に笑顔になれる場所にしたいと思っていますので、紫波町内外からみなさんにきていただいて、練習をみていただいたり、フリースペースや会議室を使ってもらったり、ぜひ利用いただいて皆さんが健康になれるように一緒に町を盛り上げていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
いわてグルージャ盛岡 松原良香監督
みなさん、こんにちは。松原良香です。
はじめに紫波町のみなさんと連携協定締結式ということで、ともに歩んでいけること、みなさんのお力によって今日という日を迎えることができました。本当にありがとうございます。
ここからはいわてグルージャ盛岡の本当のスタートだと思います。私は秋田豊社長からオファーをいただき、今季から監督に就任させていただきました。Jリーグも30周年。ここからW杯優勝に向けて一歩ずつ踏み出そうというときに、30年前のW杯戦士である秋田さんが社長に就任されて、これから羽ばたいていこうとする第一歩がいわてグルージャ盛岡であり、中村充孝キャプテンをはじめとする選手であり、我々の面々になります。私たちはトレーニング場所が10か所くらい転々としています。今日も雨によって練習開始の1時間半前に練習場が変わるという状況でした。その中でもみんながついてきてくれて勝利のために取り組んでくれています。そして今日もいらっしゃっていますが、こうやってユニフォームを着て、普段どんなときでも応援くださっているファン、サポーターのみなさんが背中を押してくれる。こんなに心強いことはありません。そういうものを紫波町の方々はずっと見ていてくれていたのではないかなと思っています。
我々もJ2昇格という目標のもと、時には半歩下がったり、また一歩進んだりしながら少しずつ前進しています。クラブハウスができる、グラウンドがある、自分たちのホームがそこにあるということで我々は生活する場所も決まります。試合ではなく、練習がいちばんのメインです。そこが定まって、落ち着いて生活して、サッカーに取り組める環境を整えてくださいました。これが何より私はうれしく思いますし、感謝申し上げます。
サッカーは世界のスポーツです。レジャーであり、健康長寿であり、教育でもあります。子どもたちは私たちの姿を見て成長していきます。みなさんとともにこれからも前進していきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
中村充孝キャプテン
みなさん、こんにちは。キャプテンの中村充孝です。
はじめに紫波町長の熊谷様をはじめ、みなさまのご協力があり、本日の素晴らしい日を迎えることができました。本当にありがとうございます。
いわてグルージャ盛岡にとってクラブハウス、グラウンドができるということは本当に大きな意味を持つと思いますし、もっともっと強いグルージャをつくっていかなければならないなと感じます。そのためにここにいる選手を中心に、J3優勝、J2昇格というものを目指して頑張っていきたいと思っています。本日は本当にありがとうございました。
・クラブハウスが完成した際には一般の方も利用できるということでしたが、選手と一緒にトレーニングできたり、ミーティングの見学などはできますか?またアカデミーの選手のトレーニングなどはここでやるのか教えてください。
秋田豊社長
トレーニングルームについては選手が使う時間は占有させていただくことになります。それ以外のタイミングでは自由に一般の方が使えるようにしたいと思っています。会議室に関しても同じで、チームがミーティングをしているときは一般の方は使えませんが、チームが使わないときには用途に応じてお使いいただくことは可能です。
それからアカデミーに関してですが、基本的にこちらでトレーニングというのは考えていません。ただ、大会前など、重要な試合の前などに芝生のグラウンドを使いたいというリクエストがあった場合は使用するケースも出てくると思います。
・紫波町を選んだ理由は何ですか?
秋田豊社長
紫波町はバレーボールのオガールなど、賢い町と僕は感じています。キャパシティーとしてはそれほど大きくありませんが、うまく回りと協力をしながらいろいろなものをつくり出していく術は多分、日本一だと思います。一緒にやることでいろいろなものが生まれてくるのではないかということでここまでたどり着きました。
・チームの練習拠点は紫波町に置くということでよろしいでしょうか?
秋田豊社長
クラブハウスはここなので、ここで練習することが多くなるとは思います。試合はいわぎんスタジアムなので、そちらで練習することもありますし、グラウンドが1面しかないので、週に2~3回しか使えないと思うのでそれ以外の日はこれまで使っている県営運動公園や雫石総合運動公園などで練習するというのは出てくると思います。
・クラブハウスができたことで、クラブにとってどのような発展につながると思いますか?
秋田豊社長
自分たちのホームができるということで、落ち着いてトレーニングに打ち込めると思います。ただ、課題はまだまだあります。1面では足りないのでどういうところにつくるのかも含めて、自分たちが自由に作れるグラウンドをもっともっと増やしていかなければならないと思っていますし、アカデミーのグラウンドもつくっていきたいと思っているので、これも盛岡市と連係しながらつくるプランを考えていきたいと思っています。