大器の予感・名古新太郎/【レビュー】AFCチャンピオンズリーグ2019 ジョホール戦
マレーシアの雄、ジョホール・ダルル・タクジムFCは、好チームではあったものの昨季AFCチャンピオンズリーグを制した鹿島の敵ではなかった。組織としての完成度は低く、個々の強度も90分間保つことができない。2-1での勝利は順当な結果と言えるだろう。
しかし、試合後の選手たちは渋い表情だった。
「正直、この相手に対して2-1というのは納得してないし、大差で勝つ試合だと思うので納得はいってないです」(安西幸輝)
「ホームですごく残念な試合をやってしまいました。残念だと思っています。失点がどうこうというより、大勢来ていただいたサポーターの前でこういう試合をしてしまったことは残念です」(クォン・スンテ)
確かに、相手との実力差を考えれば、もっとゴールを奪わなければいけない試合だっただろう。いくら普段からあまり組んだことがないメンバーでの試合とはいえ、前半からつまらないミスが多く、ハーフタイムにはスンテが「俺らはアジアチャンピオンなのにこんなに小さなミスを連発して恥ずかしくないのか」と、雷を落とさなければならなかった。
それでも平戸太貴の鹿島での初得点で先制し、PKを外したセルジーニョがACLでは8戦8発と本領を発揮。難しい初戦を2-1で勝利した。特に前線のメンバーを大きく入れ替えても勝点3を手にできたことは、連戦を戦う上で大きな結果だ。
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