福島ユナマガ

苦しい時間に点を取る、苦しい時間をしのぎ切る。チームの成長見せ3連勝達成!【J3第13節奈良戦レビュー】

2024明治安田J3リーグ第13節

福島ユナイテッドFC2-1(前半1-0/後半1-1)奈良クラブ
得点者
(福島)
34分オウンゴール
64分大関友翔
(奈良)
69分國武勇斗

福島ユナイテッドFCは5月6日、明治安田J3リーグ第13節奈良クラブ戦に臨んだ。

前半は互いにチャンスはあったが、徐々に福島にペースが傾く。そして34分奈良のバックパスを相手選手の背後でFW樋口寛規が受けて、前方のMF大関友翔へパス。大関が左サイドに開いたMF森晃太へ展開。森がクロスを上げ、そこにFW塩浜遼が入ってくるが、ここで相手の混乱を誘発し、奈良MF嫁阪翔太にクロスが当たってオウンゴールとなった。前半は1-0で終了。

後半は試合当初よりも強風になり、福島は風下になってしまう。こうしたこともあって、奈良に攻め込まれる展開となる。54分にはコーナーキックからDF生駒稀生のシュートが右ポストを叩くなどピンチもあった。あまり良い流れでは無かったが、ここで貴重な追加点を得る。64分MF針谷岳晃が大関にスルーパス。大関のトラップは流れてしまうが、大関は粘って体勢を崩しながらライン際でボールを残す。一度は相手DFにボールが渡るが、こぼれ球を樋口が回収し、すぐに立ち上がった大関にパスが渡る。中に切れ込んで大関が左足を振り抜くと美しい弧を描いてシュートはゴールに吸い込まれた。

69分奈良はDF澤田雄大のフィードを左サイドで受けたMF岡田優希が中盤から飛び出そうとしていたMF國武勇斗に斜めのスルーパスを入れる。これが通ってしまい、興国高出身高卒2年目の國武にプロ初ゴールを許してしまう。この状況を見て寺田周平監督は交代で手を打ち、最後は布陣を5バックに変更。体を張って相手の反撃をはね返し、このまま試合終了。2-1で勝利し、3連勝となった。

前半は悪くなかったが、後半は強風というアンラッキーもあり苦しい試合になった。しかしながら、苦しい時間帯にハードワークして得点を奪い、失点してからは全員が守備意識を高め、相手の反撃をはね返し続けた。うまくいかない時間帯に点を取る、リードを守るということができるようになったのは明らかなチームの成長だ。苦しい試合ではあったが、価値ある勝利であった。

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