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【無料公開】どの試合も成長の場。福島県予選決勝を上回る内容と結果でまたも9-0大勝【天皇杯1回戦大山サッカークラブ戦レビュー】

天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会1回戦

福島ユナイテッドFC9-0(前半5-0/後半4-0)大山サッカークラブ
得点者
(福島)
11分、34分、83分清水一雅
26分加藤匠人
39分秋山陽介
42分矢島輝一
72分粟野健翔
84分、90+1分塩浜遼

福島ユナイテッドFCは5月26日、天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会1回戦大山サッカークラブ戦に臨んだ。

立ち上がり大山サッカークラブは前からプレスに来たが、落ち着いてそれをかわせるようになると、福島が相手陣内に相手を押し込むようになる。そして11分MF粟野健翔のクロスをFW清水一雅がゴールに押し込み先制に成功する。

さらに26分MF城定幹大の縦パスを受けたFW矢島輝一がポストプレー。落としのボールをMF加藤匠人が押し込み2点目。34分加藤、城定と縦パスがつながり、清水がフィニッシュで3点目。39分清水のクロスからMF秋山陽介がゴールし4点目。42分には加藤から斜めにゴール前に入ったボールを矢島がヘディングで押し込み5点目。5-0で前半を折り返した。

後半はやや攻めあぐんだが、72分相手のクリアミスを奪った途中出場FW澤上竜二のクロスを受けた粟野がゴールを決めて6点目。83分には澤上のミドルシュートが右ポストに当たったところを清水が詰めてハットトリック達成で7点目。84分には澤上のミドルシュートに途中出場FW塩浜遼が触って8点目。90+1分には途中出場MF大関友翔のパスを受けた塩浜がこの日2点目のゴールを決めて、9-0と圧勝した。

1.常に成長を促す姿勢が大量得点につながる

この試合は福島県予選決勝FCプリメーロ福島戦同様、直近のJ3リーグでの先発メンバーから全員を入れ替えて臨んだ。出場は無かったが、GK中川真がベンチ入りしたことにより、これで現在在籍している選手全員がベンチ入りしたことになる。

リーグ戦での出場機会の少ないメンバーは、試合に飢えていることもあり、FCプリメーロ福島戦以上に福島らしいスタイルを体現しようと、プレーでチャレンジが多く見られた。まずは中央に縦パスを、という意識は多くの選手が持っていたし、中を固められたら外へという選択もスムーズだった。

寺田監督はこうした選手の姿勢に対し、「福島県予選決勝も非常に満足いくパフォーマンスでしたが、そこから1試合リーグ戦を経て、今週のトレーニングも紅白戦をやっても全員が良いパフォーマンスを見せてくれました。みんながチームとして何をすべきか、すごく理解してチャレンジしてくれていて、ゲームに限らず日々のトレーニングから取り組んでくれているので、チームとして本当に良い循環が生まれているな、という感じが僕の中ではしています。今日のパフォーマンスの中でもイメージの共有だとか、点を取りに行く姿勢だとかそういったチームとしてやりたいことを表現できたかな、と思います」と語り、この日出なかった選手を含めて、日々の練習からのチャレンジ、トライが実を結びつつあることを評価していた。

そして選手の競争を促しているのも良い。FCプリメーロ福島戦後は、その試合で2ゴールの澤上が先発メンバーに抜擢された。今回も清水がハットトリックしており、猛アピールを見せたことについては「競争がありますので、今日の試合で点を取ったからじゃあレギュラー、と確約してるわけではないですが、ただ、チームの戦力として攻撃的な選手が点を取ってアピールしてくれることで、当然チーム内の競争は激化します。競争はチームを強くするには欠かせないですし、必要なことだと思っています。そういう意味では全員ですけど、今日躍動してくれた選手たちにより良い形の競争が生まれると思うので、リーグ戦に良い形でつながると思います」と寺田監督はさらなる競争を促す構えだ。

指揮官のそうした姿勢は選手にも伝わっている。2ゴールの塩浜は「チームとしてハーフタイムも試合前も周平さんが『成長するために今日の試合を使おう』と話をしていて、そういった意味では(リードが)何点になろうが、自分たちの成長のために最後まで点を取りに行くところは、全体として出せたかなと思います」と語っている。この試合で成長するんだ、という意思統一がチームでできているからこそ、90分ハードワークして、途中でだれることなく最後までゴールを目指し続け、大量得点できているのだろう。

こうしてこの試合に出た選手のパフォーマンスは、翌27日ベガルタ仙台との練習試合に出場したメンバーにも大きな刺激になったことはずだ。そうした意味でも大勝で終われたことは大きかった。

次のJ3リーグカマタマーレ讃岐戦、ヴァンラーレ八戸FC戦でさらに勢いをつけ、最高の状態で天皇杯2回戦ガンバ大阪戦に臨みたいところだ。

(5月28~30日は更新をお休みいたします。5月31日は明治安田J3リーグ第15節カマタマーレ讃岐線に向けての監督・選手コメントをお送りいたします)

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